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高齢者、読書談義に花咲かせて 施設にお勧め本リスト寄贈

話題 神奈川新聞  2018年09月18日 02:00

読書リストを手に読書談義に花を咲かせる(左から)三船さんと小松さん=中原老人福祉センター
読書リストを手に読書談義に花を咲かせる(左から)三船さんと小松さん=中原老人福祉センター

 川崎市中原区で読書普及活動に取り組む一般社団法人「ビブリオポルトス」は敬老の日の17日、高齢者向けのお勧め読書リストを地域の高齢者施設に寄贈した。本をきっかけにコミュニケーションの輪が広がってほしい、との狙いだ。

 同法人代表理事の小松雄也さん(27)が地元の高齢者から「同世代に読んでほしい本」を聞き取り、5冊を選んで冊子にした。文字が大きく読みやすいと選ばれた「鬼平犯科帳 決定版」や、テレビドラマがきっかけで手に取ったという「ビブリア古書堂の事件手帖」など、推薦理由とともに紹介している。

 この日、「敬老書店」と名付けた冊子500部を老人いこいの家などの施設に届け、中原老人福祉センターでは早速、読書談議に花が咲いた。施設利用者で吉川英治のファンという三船茂さん(71)は太平洋戦争のノンフィクション「加藤隼戦闘隊の最後」に注目。83歳の男性から聞き取りをした小松さんが「戦闘隊は当時の憧れだったが、川崎空襲を経て戦争の悲惨さが肌身に染みた。あの憧れは何だったのか」との推薦文を紹介すると、三船さんは「秋田出身で川崎空襲のことも知らなかった。心を揺さぶられる言葉との出合いが読書にはある」と目を輝かせていた。


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