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バス乗車シニアパス値上げ 横須賀市、対象年齢も引き上げ

政治行政 神奈川新聞  2018年09月17日 17:00

12月販売分から、対象年齢、販売価格とも引き上げられる「はつらつシニアパス」(横須賀市提供)
12月販売分から、対象年齢、販売価格とも引き上げられる「はつらつシニアパス」(横須賀市提供)

 横須賀市は、お年寄りの外出支援を目的に、市内発着の路線バスが半年間乗り放題になる「はつらつシニアパス」について、12月の販売分から対象年齢を65歳以上から70歳に、販売価格を1万7900円から1万9100円にそれぞれ引き上げる。3月に見直し計画を示した際、市議会から再検討を促されたが、「60代の多くは社会や地域で活躍しており、市の施策として外出支援を行う必要は薄れている」とし、年齢は変えず、値上げ幅は縮小した。

 シニアパス事業は市と京急バスが共同で実施。現在、約9千人が利用している。

 70歳以上であれば、同社グループの路線バスが半年間乗り放題になる同社の「ふれあいパス」(2万600円)から、市(1800円)と同社(900円)の負担を差し引いた1万7900円で販売。市は同社に負担金として年間約3200万円を支払っている。

 市が引き上げに踏み切るきっかけの一つになったのが、2015年に実施した利用者アンケート。回答した60代の利用者137人のうち、63人が「通勤や仕事に使用している」と回答した。市は高齢者福祉の観点から行ってきただけに、想定外だったという。

 市は事業の在り方を廃止も含めて検討。年齢を70歳以上に、価格を1万9600円にそれぞれ引き上げる見直し計画を取りまとめ、今年3月に市議会に報告した。

 これに対し、議会側は「約半数は本来の目的に合致した利用を行っている年金生活者と思われ、今回の変更で一定額の負担のみで外出できる手段を失う」とし、段階的な変化を求める付帯決議を、3月定例議会で可決した。

 これを受けて市は同社と再度協議したが、年齢は見直し計画通りとし、価格は値上げ幅を500円縮小する方針を決めた。市の負担分も1枚千円に抑える。

 この問題が5、6の両日に開かれた9月定例議会の教育福祉常任委員会で取り上げられた。委員から「人気がある事業で、買いたい人はたくさんいるのに、金額を引き上げるのはいかがなものか」など市の判断を批判する意見が出されたが、市は「60代の人は元気な人が多い。今後は70代以上の人をしっかり支援したい」と説明し、理解を求めた。


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