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大涌谷散策路「2本に」 防災対策で箱根町長要望へ

政治行政 神奈川新聞  2016年11月01日 02:00

 箱根山・大涌谷の防災対策を巡り、箱根町の山口昇士町長は31日、規制エリア内の散策路「大涌谷自然研究路」について、「できるだけ早く2本にしてもらいたい」と述べ、複線化の整備促進を図る意向を明らかにした。全面的な規制解除を見据えた避難ルート拡充の一環で、県に要望していく方針。神奈川新聞社の取材に答えた。

 県自然環境保全センター箱根出張所によると、自然研究路は大涌谷園地内の土産物店近くから、「黒たまご」の蒸場がある玉子茶屋周辺まで続く片道約300メートルの散策路。

 かつては「往路」と「復路」が設けられていたが、2001年夏の大雨による土砂災害の影響で往路の一部が埋まるなどして単線化した。

 観光客の回遊性を図る一方通行のルートだったが、往路が利用できなくなってからは、幅約1・5~2メートルの復路を相互通行して行き来していた。ただ、昨年の火山活動活発化に伴う火山ガス濃度の影響で復路も規制エリアに含まれ、立ち入り禁止の状況が続いている。

 山口町長は複線化の必要性について、「狭い道の混雑は容易に想像できる。安全対策上、いざというときの行動に支障がある」と指摘。火山防災対策の一環として、往路を再整備するか、新たな通路を設けるなど県に要望していく考えを示した。

 また、「動きを見ている事業者が積み上げてきた経験や知恵を安全対策に生かせるよう、連携を一層高めたい」とも述べ、土産物店など現地の観光関係者の目を火山の監視活動に生かしていく方針も明らかにした。


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