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ヒマラヤ登山隊の神大OB死亡 ネパールでヘリ墜落

社会 神奈川新聞  2018年09月09日 13:37

 ネパールの首都カトマンズ近郊で8日、乗客乗員7人が乗ったヘリコプターが墜落し、警察当局などは現場で日本人男性1人を含む6人の遺体を発見、重傷の女性1人を救助した。在ネパール日本大使館によると、男性は小松広美さん(67)。神奈川大のOBらでつくる「学士山岳会」の関係者らによると、小松さんは同大OBで、埼玉県蕨市在住。学士山岳会の登山隊メンバーとして、ヒマラヤ山脈のマナスル(8163メートル)登頂を目指していた。

 遠征中の登山隊から8日、学士山岳会関係者に、小松さんが高山病にかかり、治療のためカトマンズにヘリで搬送される途中、ヘリとの連絡が途絶えたと連絡があった。


「粘り強い姿、印象的」 犠牲の小松さん


 「急な知らせで、いまだに信じられない。とにかく無念の気持ちでいっぱいです」

 遺体で発見された小松広美さん(67)が所属していた神奈川大の山岳部OBらでつくる「学士山岳会」で、会長を務める菊池稔さん(71)は50年来の友人の訃報に声を震わせた。

 「ヘリが墜落したか、不時着したかは分からないが、搭乗者と音信不通になっている」。8日昼ごろ、現地にいる登山隊の隊長から連絡を受けた。「小松さんが亡くなった」。夕方に再度、隊長が知らせたのは最も恐れていた、最悪の結末だった。

 菊池さんによると、登山隊は同大の創立90周年を記念し、ヒマラヤ山脈のマナスルを目指していた。6人の隊員の中で、小松さんは食料の調達や費用を管理する会計を担っていた。8日は拠点となるベースキャンプに向かう途中だったとみられる。

 「小松さんは学生時代から明るく、まじめだった。自分の体力に合わせ、粘り強く山を登る姿が印象的だった」と菊池さん。高山病にかかり、治療のためにカトマンズに向かう途中での事故に、「安全を考えてヘリに搭乗したのに、登山ではないところで、亡くなってしまった。今は何も言葉が出ない」と言葉を詰まらせた。

 学士山岳会の登山計画書によると、登山隊は8月26日に日本を出発。徐々に高度を上げながら今月10日にベースキャンプ入りし、10月1日前後にマナスルに登頂する予定だった。菊池さんによると、現段階で、今後の登山予定は未定という。


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