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【バスストップ】東急・城01系統(10)天満宮前 社殿の中で「虫送り」

話題 神奈川新聞  2018年09月07日 17:41

「虫送り」の神事が行われた高田天満宮=7月25日、横浜市港北区高田西
「虫送り」の神事が行われた高田天満宮=7月25日、横浜市港北区高田西

 バス停の名前にもなっている高田天満宮(横浜市港北区高田西)は、鎌倉時代の後期に、高田村の領主だった桃井(もものい)直常(ただつね)が創建したとされる。今も高田地区の「鎮守(ちんじゅ)さま」として住民らに崇敬(すうけい)され、参拝客が絶えない。

 最も有名な10月25日の例大祭には約2千人が繰(く)り出し、夜に境内で催(もよお)される奉納(ほうのう)演芸で盛り上がりはピークに達する。

 だが秋の祭りだけでなく、ここでは夏にも大切な神事が毎年行われている。それは「虫送り」。今年は7月25日の午後2時から行われた。同天満宮の氏子(うじこ)らが社殿(しゃでん)に参集し、宮司(ぐうじ)代務の小宮克章(かつあき)さん(52)=仏向杉山社宮司=が祝詞(のりと)を上げた。めったに見られない貴重な場面に立ち会えた。

 同天満宮は小高い丘の上に立つ。氏子総代の内山幹雄(みきお)さん(81)は「昔はここから見渡すと、綱島駅の辺りまで水田が続いていました」と振り返る。「稲の中に巣くうズイムシなどの病害虫を封(ふう)じるための行事が『虫送り』で、以前は火のついた松明(たいまつ)を手に水田の周りを練り歩きました」。

 横浜北部では現在、都筑区の南山田地区で「虫送り」が復活し、7月に子どもが松明を持って夜の街を歩いて回る。高田地区で松明の復活は宅地事情から難しいだろうが、内山さんは「地域から水田はなくなりましたが、『虫送り』の伝統は簡略化しても守り続けたい」と話していた。 

次回は「高田小学校入口」
(小学校高学年向けに、難しい漢字にふりがなを振りました)
【2018年8月9日掲載】


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