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【久保京子のきれい通信】手の所作を磨いて表現力と好感度をアップ

話題 神奈川新聞  2016年10月30日 14:16

初めて訪れる場所へ無事にたどり着けました、というシーンを想定して。手の置き所や力の抜き加減で、相手との距離感、そして安堵感を表現しています
初めて訪れる場所へ無事にたどり着けました、というシーンを想定して。手の置き所や力の抜き加減で、相手との距離感、そして安堵感を表現しています

 ひと雨ごとに木の葉が色づき街が美しく染まっていきますね。皆さまお元気ですか? こんにちは、久保京子です。

 目は口ほどに物を言う、と言いますが、今回のテーマは「手は口ほどに物を言う」。そう、案外無意識な手の所作について考えてみたいと思います。

 写真は、初めて訪れる場所へ到着した場面。バッグを下にぶら下げて手をぶらぶらさせていると、少しだらしなく見えてしまいます。写真のように胸の下あたりで軽く両手を合わせた感じはいかがでしょう。相手に対して、すごく警戒したり緊張したりしているわけでもなく、かといって砕け過ぎてもいない。ちょうどいい距離感が表せていると思います。今なら携帯の地図を見ながら到着することも多いので、「ちゃんと着けてよかったわ」という安(あん)堵(ど)感も伝わるんじゃないかしら。

 この後、携帯をバッグにしまって名刺入れを出すという場合。ありがちなのが、「あらあら? ないわ!」ひと(笑)。私もよくやるんですけど、せっかく優雅に登場しても台無しに。あらかじめ位置を確認しておくのは大事ですが、万一不安な場合も慌てないで「ちょっとバッグを置かせていただけますか」と素直に相手に伝えるのがいいと思います。美しいし、かわいいですよね。私もよく探すんですよ、なんてコミュニケーションの糸口になったりもします。


クラッチバッグを優美に持つことは、女性にとって憧れ。ヨーロッパ映画の女優さんの所作から学んでいるという筆者
クラッチバッグを優美に持つことは、女性にとって憧れ。ヨーロッパ映画の女優さんの所作から学んでいるという筆者

 クラッチバッグを持つ手は、女性の手の所作の中では特に象徴的なもの。私は、戦時中のヨーロッパ映画に出てくる女優さんを見て参考にしています。皆さまもくれぐれもぎゅっとわしづかみにしないで、ひと息吐いて体の力を少しだけ抜くような感じで、いつもより緩やかに動作をなさるといいでしょう。当たり前の体の形を、いかに相手に気持ちよく見せるか、というのが「所作」なのだと私は思います。


何げなく携帯を持つ手の甲は案外人からは見られているもの
何げなく携帯を持つ手の甲は案外人からは見られているもの

 普段何げなく携帯を持つシーンもそうですが、手の甲は自分では見えないけれど、他人にはよく見える場所です。私も日焼け止めクリームを塗るなど気を付けているつもりですが…何しろ61歳の手ですから(笑)。パーティーなどでは、クリームに少しファンデーションを混ぜて薄化粧する方法もあります。

 皆さまもぜひ手の所作を磨いて、表現力と好感度をアップしてください。

撮影協力:MAISON TAKUYA Authentic Gallery by fare
東京都港区南青山6-1-24、南青ビル1階
TEL03(6712)6061

くぼ・きょうこ モデル。19歳でデビューし雑誌やCMで活躍。モデル経験を生かして靴や時計、バッグなど多岐にわたり商品開発に携わるプロダクト・プランナー。2007年にベストジーニスト賞。著書に「わたしたちは、こんな服を着てきた」(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)。江戸川大客員教授。横浜市在住。


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