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性的少数者に「他市に引っ越しては?」 横須賀市が謝罪

社会 神奈川新聞  2018年08月30日 11:05

横須賀市役所
横須賀市役所

 横須賀市人権・男女共同参画課の職員が、性的少数者のカップルをパートナーとして認める「パートナーシップ制度」の導入を求めている当事者団体に対し、「既に制度がある市町村へ引っ越そうとは思わなかったのか」と発言していたことが29日、分かった。団体の代表者は「『不満があるなら出て行け』と受け取れる」と批判。市は「配慮に欠けた発言だった」として団体に謝罪した。

 同課によると、発言があったのは15日。制度導入を検討している市に対し、当事者団体「よこすかにじいろかれー」のメンバーが注意してほしい点などを記した要望書を提出。ざっくばらんに意見交換する場も設けられた。その席で、職員の一人が「既に制度がある市町村へ引っ越そうとは思わなかったのですか?」と質問した。

 団体側はその場では指摘せず、意見交換後のメンバー同士の話し合いで発言に問題があることを確認。翌16日に藤原和希代表が発言やその受け止めをツイッターに投稿し、ツイートを見た市が17日朝にメールで謝罪した。

 藤原代表は「性的少数者関連だけでなく、他の施策でも『制度がある自治体に引っ越せばいい』と、市民の前でうかつに口にすることは容認できない」と批判。「特別な配慮ではなく、人として最低限の気遣いをしてほしかった」とし、「悪意はなかったかもしれないが、マナーを逸脱している」と指摘した。

 一方、同課は「発言は、既に導入されたパートナーシップ制度に問題があるのかどうかを知りたい、という意味。導入を検討する上で、参考にしたかった」と弁明。「(メンバーが)傷ついたのは事実。おわびしたい」と謝罪し、「相手の立場を理解した上で、寄り添った施策を進めたい」としている。

 東京・豊島区議が5月に公表した調査で、関連施策が全国で最多になるなど、横須賀市は性的少数者への支援や知識啓発などに精力的に取り組んでいる。


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