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妊婦の歯科健診を無料に 海老名市が受診券を交付

政治行政 神奈川新聞  2018年08月22日 11:22

 海老名市は本年度から、同市に住民登録のあるすべての妊婦を対象に市内指定医療機関で無料の歯科健診を受けられるようにした。妊娠中は口腔(こうくう)環境が悪化しがちで、中でも歯周病は早産などのリスクを高めるとされる。従来でも同市のマタニティースクール(母親・両親学級)参加者で希望する妊婦には無料で実施してきたが、より多くの人に安心して出産を迎えてもらおうと対象を広げた。

 制度は、妊娠の届け出時に母子健康手帳とともに、市内46カ所に上る指定医療機関で自己負担なく歯科健診が受けられる受診券1枚を交付する仕組み。利用は妊娠中1回のみで、妊娠12~27週を受診推奨期間とする。虫歯の有無や歯肉の状態を確認するほか、効果的な歯磨きの仕方などの指導を行う。

 妊娠中はホルモンバランスの乱れによる体調の変化や、つわりの影響による歯磨き不足などで口腔環境の悪化を招きやすく、歯周病の場合、早産以外にも低体重児出産のリスクも高まるとされる。こうした認識の広がりから妊婦歯科健診の重要性が見直され、全国的に無料化の動きが進む。

 県内自治体でも横浜市などが取り組む一方、無料で受診するには以前の海老名市と同様にマタニティースクールなどへの出席が必要だったり、現状では500~千円程度の自己負担が必要だったりする自治体も少なくない。

 海老名市では、これまで年間80人程度の妊婦が同市のマタニティースクールで無料の歯科健診を受けていたが、新制度を利用した受診は7月までの4カ月で既に138人に上った。対象者の拡大に加え、券を配布したことなどで歯科健診への認知も広がり、市こども育成課は「需要の掘り起こしにつながった」とみる。

 指定医療機関は市ホームページや同課窓口などで確認できる。問い合わせは、同課電話046(235)7885。


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