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和太鼓の伝統継承 「みやまえ太鼓ミーティング」、20回の節目

カルチャー 神奈川新聞  2018年08月21日 11:50

夜、野外でかがり火をたき行われた和太鼓演奏(2010年の太鼓ミーティング)=川崎市宮前区の宮前市民館
夜、野外でかがり火をたき行われた和太鼓演奏(2010年の太鼓ミーティング)=川崎市宮前区の宮前市民館

 古くから受け継がれる和太鼓の伝統を披露する「響け みやまえ太鼓ミーティング」が25日、20回の節目を迎える。地域に響き渡る太鼓の音は夏の風物詩として定着。市民が中心の実行委員会は「四季折々の祈りとして笛や太鼓を奏でる文化を伝えていきたい」と来場を呼び掛けている。

 和太鼓や囃子(はやし)などを伝承するグループが集まり、1999年に初開催。宮前市民館(宮前区宮前平)を会場に毎回13~15団体、保育園児からシニア世代まで300~400人が出演してきた。野外でかがり火をたく夜の部の人気もあり、来場者はこれまでの19回で延べ3万人近くに上る。

 実行委メンバーは当初、和太鼓の重低音が半径2キロ以上に響き渡るため苦情を心配し、会場周辺の住宅街約2千世帯に理解を求めるチラシを配布。これまで苦情はなく、太鼓の音が聞こえると「もう8月も終わりか」と実感する地域の名物行事になったという。

 第1~15回の実行委員長を務めた松井隆一さん(76)は「農村だった区内一帯では自然への畏敬の念があり、神社とともに神楽、獅子舞、みこし、太鼓など伝統芸能が守られてきた。ミーティングは趣味の発表会ではなく、地域に根差した行事を継承することを第一の目的として始めた」と当時を振り返る。

 20年がたち、第1回に出演した市立保育園の女児が太鼓グループの中心メンバーとなり、今回は舞台監督を務めるまでになった。出演をきっかけに太鼓の響きに引かれた多くの若者が、プロの太鼓奏者の道を選んだという。

 今回は和太鼓集団「佐渡國(さどのくに)鬼太鼓(おんでこ)座」や「鼓童」に所属した経験があり指導者として活躍する富田和明さんが特別出演。自身が作曲した楽曲「トキメキみやまえ」を子どもたちと一緒に演奏する。都内を拠点に活動するプロ集団「民族歌舞団 荒馬座」をゲストに招く。

 ミーティングでは12の太鼓団体が公演。参加無料。第1部は宮前市民館大ホールで午後1時50分開演。かがり火をたく第2部は同館前の市民広場で午後6時開演。問い合わせは、同区地域振興課電話044(856)3125。


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