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横浜(南神奈川)8-6花咲徳栄(北埼玉)
【甲子園】四回猛攻6得点 これぞ新生・横浜の真骨頂

高校野球 神奈川新聞  2018年08月15日 02:00

▽2回戦
横浜
001 601 000|8
100 002 102|6
花咲徳栄


伸び伸び緻密な野球


【花咲徳栄-横浜】4回表横浜無死二塁、角田が左前に適時打を放つ。捕手田谷野 =甲子園
【花咲徳栄-横浜】4回表横浜無死二塁、角田が左前に適時打を放つ。捕手田谷野 =甲子園

 2年前の2回戦負け、昨夏の初戦敗退…。平田徹監督(35)の就任後、甲子園で苦杯をなめてきた歴史は、もう繰り返さない。前回王者との激戦は、まさに新生横浜の真骨頂だった。

 同点の四回、5番内海の二塁打を皮切りに、敵失と死球を挟む5連打で花咲徳栄のプロ注目右腕・野村をマウンドから引きずり下ろした。一挙6得点。主将齊藤は「ここで一気にたたみ掛けようという思いが結実した」と誇らしげだ。

 注目右腕の攻略にあたり平田監督は「お前たち一人一人が、相手と自分の特徴をよくつかんで考えなさい」と選手に一任するスタンスを貫いた。前日まで、身長も持ち球も野村に似ている1年生のサポートメンバー右腕木下が登板するシート打撃を繰り返し、ナインも自信を深めていた。

 内海は「先頭がいきなり出たら勢いに乗る」と置かれた状況を考慮して初球の真っすぐを強振。左中間を切り裂いた。続く角田は「相手はスライダーが多かったので」と捕手らしく配球を読み当てて左前へ運んだ。

 ここで三塁コーチャー武川は「レフトだけがやけに深く守っていた」と初戦に続く好判断。打者2人で勝ち越しに成功した。

 なお無死二、三塁では及川の投ゴロに三走角田が一瞬スタートを切るようなアクションを見せ、野村の一塁送球エラーを誘った。角田は「プレッシャーをかけることはできた」と笑みをこぼす。

 「主体的に伸び伸び」を貫く平田野球と、横浜伝統の「緻密な野球」をミックスして王者の牙城を崩した。進化した横浜が、新たなステージに突入した。


遠藤 手堅い仕事


【花咲徳栄-横浜】4回表横浜無死満塁。中前に2点適時打を放ち、ガッツポーズする遠藤=甲子園
【花咲徳栄-横浜】4回表横浜無死満塁。中前に2点適時打を放ち、ガッツポーズする遠藤=甲子園

 9番遠藤が2安打2打点に犠打、好守と渋い活躍を見せた。三回に無死一塁からきちんと送って同点打を呼び込むと、四回には無死満塁から中前へ2点打。「初戦で打てず迷惑をかけたので、絶対に打とうと思っていた」と喜んだ。

 遊撃の守りも難しいフライを難なくさばき、併殺も記録して甲子園2戦で無失策。「自分は打つよりも守備で引っ張るのが仕事。次もそれが結果につながれば」とコメントも渋かった。


山崎、頭部に死球も無事


4回、山崎が頭部に死球を受ける=甲子園
4回、山崎が頭部に死球を受ける=甲子園

 甲子園から1番に座る山崎が四回、頭部に死球を受けるハプニング。臨時代走が送られ、一挙6得点の集中攻撃はベンチ裏で治療を受けて過ごした。だが、直後の守りからすぐにグラウンドに立つと、六回にはダメ押しにつながる中前打、八回にも犠打を決めるなど、鉄人ぶりを見せつけた。


努力の男 聖地満喫
河原木 攻守に活躍


7回、田谷野の打球を好捕する横浜の右翼・河原木=甲子園
7回、田谷野の打球を好捕する横浜の右翼・河原木=甲子園

 アーチを架けた初戦に続き、この日は2安打3打点。ラッキーボーイとなって、横浜ナインで誰より甲子園を楽しんでいるのは河原木だ。

 三回に同点打を放つと、四回には無死満塁から左翼へダメ押しの2点打を運んだ。盗塁を決めたかと思えば、右翼の守備では、正面に落ちそうなライナーをダイビングキャッチ。背番号7は乗りに乗っている。

 逸材が集う名門にあって、「(スカウトの)声がかかって驚いた」と自ら振り返る地味な存在だった。これまでは代打や守備固めの出場が中心だったが、粘り強く結果を残し続け、最後の夏に定位置を勝ち取った。

 横浜からベイスターズへ巣立ち、この日もナゴヤドームで決勝打を放った倉本と同じ寒川シニア出身。筒香らの影で「脇役」と言われながらも道を切り開いた先輩に自らを重ねる。

 「僕も倉本さんみたいに努力しようと腐らないでやってきた結果だと思う」。そんな後輩に対し、倉本も「同じ道をたどってくれる後輩の存在は、僕にとっても励みになる」と背中を押す。

 次は大会ナンバーワン右腕とされる金足農・吉田が相手だ。「ここで打ってこそ本当の力です」。もう、うずうずしている。

楽な展開あり得ない
 横浜・平田徹監督(35)の話 やはり楽な展開などあり得ない。最後は黒須がよく放ってくれたし、角田も強気のリードを貫いた。四回は一人一人が思い切ってバットを振ってくれた。

前回王者の意地見た
 横浜・齊藤大輝主将の話 序盤はうちのペースだったけど、後半は前回王者の意地を見せられた。最後は甲子園にのまれてはいけないと、1球1球気持ちを込めて守っていた。

連覇の重圧はあった
 花咲徳栄・岩井隆監督(48)の話 連覇の重圧はあった。リードされても本塁打2本が出て、終盤の粘りにつながった。横浜は打線に切れ目がなく、2巡目から対応されてしまった。

及川君トップクラス
 花咲徳栄・杉本直希主将の話 昨年優勝して、マークされ県大会から苦しかった。及川君は直球、変化球ともに改めてトップクラスだと感じた。横浜打線も力強いスイングだった。


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