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【甲子園】横浜奮闘、支える元控え投手 ベンチ外でも幸せ

高校野球 神奈川新聞  2018年08月15日 02:00

アルプススタンドからナインに声援を送る横浜高の樋口投手=甲子園
アルプススタンドからナインに声援を送る横浜高の樋口投手=甲子園

 甲子園球場で熱戦が続く高校野球の第100回全国選手権大会。14日には南神奈川代表の横浜高が前回王者・花咲徳栄高との激戦を制し、5年ぶりに3回戦へ駒を進めた。裏方としてチームを支えてきた樋口太郎投手(3年)がスタンドで声を枯らしていた。

 樋口投手は甲子園に8人が帯同しているサポートメンバーのリーダーだ。メンバーが効率よく練習できるよう、投球マシンや防球ネットを素早く設置したり、トスを上げたり、シート打撃のマウンドにも立つ。チームに欠かせない存在だ。

 樋口投手は、今春まで背番号11でベンチ入りしていた。直球と変化球を織り交ぜた緩急が魅力のサウスポーは「プロ野球選手になり、メジャーリーガーにもなりたい」と、大きな夢を持って1年秋からメンバー入りし、県大会決勝の慶応戦で先発も任された。

 だが、2回3失点でマウンドを降り、チームは敗れた。「自分を買いかぶっていた。やっと本当の実力に気が付いた。あの試合から、自分の高校野球が始まった」

 その後、出番は減ったが、自分のためでなく、チームを鼓舞しようと誰よりも元気よく練習に励んだ。優しい人柄で、メンバーの相談相手にもなった。この日2安打1打点の活躍を見せた角田康生選手もその一人だ。

 「最近、打撃のタイミングが合わなくて…」「こうしたらどう?」。練習にはとことんつきあった。

 「相談を受けて話し合ったメンバーが、ゲームで打ってくれる。うれしいことです」と笑顔の樋口投手。「このまま甲子園で優勝して、あいつの存在が大きかったなって思ってもらえれば、幸せな3年間ですね」


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