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「逗子フォト」に戦中写真追加 市職員が収集、戦争遺構も

話題 神奈川新聞  2018年08月13日 02:00

披露山に造られた高角砲台。現在は披露山公園内で猿舎として使われている=「逗子フォト」から
披露山に造られた高角砲台。現在は披露山公園内で猿舎として使われている=「逗子フォト」から

 逗子市は、デジタル化した広報用の写真を公開するホームページ上のサイト「逗子フォト」に、主に太平洋戦争期や昭和20年代に撮影された写真33枚を新たに加えた。戦後73年の夏に向け、職員が市民の元に足を運んで集めた。担当した市企画課は「市の歩みを伝える貴重な写真を見て、戦中、戦後に思いをはせてほしい」と話している。

 傷病軍人の看病や徴兵で残された家族を支えるために設立された「大日本国防婦人会」のたすきをかけた女性、敵国の飛行機を撃墜するために高角砲台が設置された披露山、戦後に米軍に接収され、米国の国旗がたなびき、立ち入り禁止の看板が立つ「なぎさホテル」…。

 広報担当の職員3人が1カ月かけ、市内に長く暮らす住民や写真店、寺院、商店街などを巡り、昭和10~20年代に撮影された17カ所の紙焼きの写真を集めた。横須賀基地に弾薬を運ぶための線路など今も市内に残る戦争遺構2カ所も改めて撮影。げたを履いて商店に買い物に来た女性3人など、戦後の市民の生活ぶりが垣間見えるカラー写真もある。

 市は昨年11月、「逗子フォト」を開設。まちの風景などを撮影し、倉庫に保管されていた7千枚以上の写真を利活用できるよう、昭和期を中心に約200枚を選び、スキャンしてデータベース化した。

 戦後73年を迎える8月を前に、職員から「戦中、戦後のまちの姿を市民に伝えたい」と声が上がったという。

 同課は「まちには戦争の爪痕も多く残る。写真を通し、平和の尊さやふるさとへの愛着を感じてもらえれば」と期待している。

 デジタル化された写真は非営利目的であれば、自由にダウンロードし、利用できる。併せて市民の所有する写真も募集している。

 問い合わせは、同課広報広聴係電話046(873)1111。


戦後、米軍に接収されたなぎさホテル。日本人はホテル前の砂浜にも立ち入れなかったという=「逗子フォト」から
戦後、米軍に接収されたなぎさホテル。日本人はホテル前の砂浜にも立ち入れなかったという=「逗子フォト」から

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