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非常時こその開園
「最後のとりで」集う親子 川崎・夢パーク

社会 神奈川新聞  2020年05月02日 10:00

遊具に登って伸び伸びと遊ぶ子どもたち=4月22日、川崎市高津区の市子ども夢パーク
遊具に登って伸び伸びと遊ぶ子どもたち=4月22日、川崎市高津区の市子ども夢パーク

 新型コロナウイルス禍で外出自粛が求められる中、川崎市高津区の自由な遊び場「市子ども夢パーク」はいつものように開園を続けている。それは、学校が一斉に休校し、施設の閉鎖が相次ぐ非常時だからこその決断でもあった。「居場所を失い、生きづらさを抱えた親子の最後のとりでとして守り続けたい」。そんな運営者の信念に誘われるかのように、さまざまな事情で自宅にいることが困難な子どもや、ストレスを抱え込んだ保護者らが日々駆け付け、思い思いのひとときを過ごしている。

 4月下旬。JR南武線津田山駅の線路沿い。全国に緊急事態宣言が拡大され、いつにも増して人影まばらな住宅街の一角に、子どもたちの笑い声が響いた。

 約1万平方メートルの夢パークで、30人ほどが思い思いにはしゃぐ。木製のタワーによじ登ったり、滑車ロープにぶら下がったり。屋内では静かに読書や勉強をする中高生の姿もあった。子どもだけではない。保護者もたき火にあたっておしゃべりを楽しむ。ここでは誰が何をしても自由だ。

 「外に出てはいけないと言われていたけど、遊べる場所があってうれしい」

 木材で工作にいそしんでいた中学1年の男子生徒(12)=同区=は破顔する。進学したばかりの中学校では入学式と登校日の実質2日間しか学校生活を送っておらず、「楽しみだった部活動にも入れていない」。それでも、夢パークがあるから笑顔でいられる。

 2人の子どもと初めて訪れたという横浜市港北区の主婦(35)は「外出自粛期間で公園にいると周りの目が気になる。遊べる場がないのが一番困っていた」。広場を駆ける長男(6)と長女(3)の姿に「こんなに伸び伸びとしているのは久しぶり」と目を細める。

子どもの命を守る

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