1. ホーム
  2. 話題
  3. 2間半の大凧、アリーナに保存・展示 寒川町

2間半の大凧、アリーナに保存・展示 寒川町

話題 神奈川新聞  2018年08月04日 11:09

メインアリーナの東側観客席の頭上に設置された2間半の大凧と、小動大凧会のメンバーたち=シンコースポーツ寒川アリーナ
メインアリーナの東側観客席の頭上に設置された2間半の大凧と、小動大凧会のメンバーたち=シンコースポーツ寒川アリーナ

 寒川町で毎年、手作りの凧(たこ)を揚げてきた「小動(こゆるぎ)大凧会」の凧が、シンコースポーツ寒川アリーナ(同町宮山)に保存・展示されることになった。大凧会は高齢化の影響で既に解散、30年以上続いた地域の催しはもう見られない。それでも、会長(74)は「町が引き取ってくれ、これからも多くの人に見てもらえる」と、寂しさの中にも安堵(あんど)の思いを語った。

 大凧会は1983年、同町の小動地区で結成。初代会長(83)は「地域に凧揚げの伝統があったわけではなく、皆で集まるのが楽しくて始めた」と振り返る。作り方や揚げ方は、200年以上の歴史がある座間の担い手に習ったという。

 9尺(2・7メートル)四方の凧から始め、徐々に2間半(4・5メートル)や4間(7・2メートル)の大物へ。2~3年ごとに作り替えながら、毎年5月4日に「小動大凧まつり」として、地元の田んぼを会場にして凧揚げを続けてきた。

 竹を裂いて縛り、大勢で作ったものを協力して大空に揚げる。「天候と、人の和と。全部がちゃんとそろわないといけない」。会員27人で活動を重ねてきたが「新しい人、若い人が入ってこなくなった」という。

 会に名を連ねる人の多くが70代。活動の継続が困難になり、今年1月の総会ですっぱり解散した。

 まつりは例年地域の人々や町関係者らでにぎわってきたが、今年は開催を断念。5月3日に有志によるお別れの儀式として最後の凧揚げをした。「よく揚がったよ」「風が吹きすぎて揚がりっぱなしだったな」。同13日に最も大きい4間凧のお焚(た)き上げを行った会員らは雄姿を振り返る。

 一方で2間半凧は、地域の営みを残そうと町が保存することが決まった。

 会の保管場所から6月1日にアリーナの外通路に枠組みの形で移設。7月の休館日である23日、会員10人ほどが集まり、メインアリーナで“最後”の組み立てをした。

 紙を縛り付け、糸目を整えた大凧を、業者の手を借りて2階観客席の頭上に掲出。後日、アリーナロビーに凧の由来が文章と写真で展示される予定だ。

 残る9尺凧は、JAさがみの農産物直売所「わいわい市 寒川店」に引き取られた。


シェアする

編集部のおすすめ

アクセスランキング

  1. 【写真特集】台風15号の被害状況

  2. 【台風15号】護岸崩壊、工場に海水 数百社被災か、横浜

  3. 【台風15号】停電続いた鎌倉で支援広がる 銭湯、無料も

  4. 【台風15号】浸水の工業団地、被災750棟か 横浜

  5. JR東海道線大磯駅で男性はねられ重体 1500人に影響

  6. 動画 【台風15号】陸上自衛隊が倒木撤去、鎌倉

  7. 【台風15号】県内の建物被害、15市町村に

  8. 今季初、インフルエンザで学級閉鎖 川崎の市立小学校

  9. 【台風15号】横浜港にも爪痕 浮きドックやシーバス漂流

  10. 160人のわいせつ画像撮影、提供か 動画販売業の男逮捕