1. ホーム
  2. 経済
  3. 世界に誇る観光地に 小田急・箱根投資、訪日客PRに注力

世界に誇る観光地に 小田急・箱根投資、訪日客PRに注力

経済 神奈川新聞  2018年08月02日 02:00

箱根ロープウェイが導入する新型ゴンドラ(イメージ)
箱根ロープウェイが導入する新型ゴンドラ(イメージ)

 小田急箱根グループが、新型海賊船の建造や駅舎改良をはじめとする総額100億円規模の大型投資を発表した。JR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」で知られる水戸岡鋭治氏デザインの海賊船に、ガラス面が拡大した新型ゴンドラ-。交通の結節点やネットワークを中心に、幅広く更新する。近年、増加傾向にある訪日外国人客(インバウンド)を意識した取り組みも進め、グループを挙げて主力商品である「箱根フリーパス」の年間発売枚数100万枚の早期達成を目指す。

 同グループは2004年にホールディングス(持ち株会社)体制で設立。以後は、「日本有数の国際観光地・箱根の魅力向上に向けて、交通を中心に多様な事業を展開している」と、小田急箱根ホールディングスの五十嵐秀社長は話す。


箱根登山鉄道・箱根ロープウェイの早雲山駅の新駅舎(イメージ)
箱根登山鉄道・箱根ロープウェイの早雲山駅の新駅舎(イメージ)

 これまでに箱根ロープウェイ桃源台駅舎の建て替えや海賊船の建造、日帰り温泉施設の開業など、総額約155億円の投資を進めてきた。そして今回、老朽化施設や乗り物の交換・更新が重なり、総投資額は100億円となった。

 背景には、国内外からの箱根地区の人気の高まりがある。同地区を訪れる観光客は、15年5月に大涌谷周辺での火山活動が活発化した影響で一時減少したが、16年7月に箱根ロープウェイが全線で運転を再開してからは、増加基調にある。

 国内からはもちろん、インバウンド需要も増え、17年度の箱根町の観光客数は3年ぶりに2千万人の大台を超えた。箱根フリーパスの発売枚数は、過去最高の年間95万枚を達成した。

 ただ、五十嵐社長は「将来に目を向けるとレジャー志向の多様化や観光地間競争の激化、東京オリンピック・パラリンピック後の景気動向など、事業環境の激化が予想される」と懸念も示す。


大型投資について発表する小田急箱根ホールディングスの五十嵐社長=東京都内
大型投資について発表する小田急箱根ホールディングスの五十嵐社長=東京都内

 今回の投資には、さまざまな課題に対応しながら、観光地としての成長を促すことで、「世界に誇る観光地・箱根の実現を目指す」(五十嵐社長)狙いがある。箱根フリーパスの販売数年間100万枚を掲げ、観光地としての一層の価値向上を図る。

 17年度の観光客約2150万人のうち宿泊客は約500万人で、外国人客が1割強を占めるという。今回の投資では、観光情報のポータルサイトの外国語版リニューアルやパンフレットの多言語化も含み、今後もインバウンド向け取り組みを強化する計画だ。

 大型投資による国内外からのバランスの取れた集客増へ、五十嵐社長は「絶対数として外国人の利用は増やしたいが、日本の方にも、もっと利用していただきたい。全体として伸ばしたい」と期待を込めた。


大型投資のポイント
大型投資のポイント

シェアする

編集部のおすすめ

アクセスランキング

  1. ブルーライン延伸、有力ルート案に市民意見募集へ 川崎市

  2. 横須賀市内で5900軒停電

  3. ロマンスカーにはねられ、女性死亡 厚木市内の踏切

  4. 「裏横浜」にようこそ 10月にツアー、参加者募集

  5. 稲村ケ崎海岸の沖合に女性遺体 鎌倉署が身元など捜査

  6. 【写真特集】台風15号の被害状況

  7. 破天荒が4連覇 相模原でよさこいイベント 45チームが熱演

  8. サーファー男性が溺れて死ぬ 鵠沼海岸

  9. 水没車引き上げ作業中に死亡 ワゴン車と乗用車に挟まれる

  10. 【台風15号】ボランティア活動開始 横浜の工業団地