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IoTで生産性向上 金属加工アマダ、中小へシステム提供

経済 神奈川新聞  2018年07月31日 11:04

工場に設置された機械をつなげ「見える化」するための通信機器
工場に設置された機械をつなげ「見える化」するための通信機器

 金属加工機械大手のアマダ(伊勢原市)が、IoT(モノのインターネット)技術を活用した中小企業の生産性向上に取り組んでいる。5月から自社で開発した中小板金工場向けシステムの提供を開始。工場内に設置された同社製機械を通信機器でつなげて工場全体の運用・保守状態をリアルタイムで「見える化」。工場の課題を顕在化させることで生産性向上のための対策が講じられるようになるという。

 ものづくりの現場は大量生産から少量多品種生産の時代へと移行し、中でも板金は工程が複数にわたるため、鉄板を切ったり曲げたりする機械の能力を最大限生かし切れず、生産計画と実績に差異が生じる課題があるという。

 そこでアマダは生産現場を見える化し、より効率の良いものづくりを実現しようとIoT技術で同社製品をつなげる新しいサポートサービス「V-factory」をスタートさせた。

 機械の運用状況を把握し工場全体の課題を顕在化させるシステム「My V-factory」を開発し、パソコンやスマートフォンなどの携帯端末で生産実績や機械の稼働状況、不稼働要因、材料・エネルギーの消費量など生産工程に関わるデータが確認できる。

 これらのデータは生産の無駄削減の管理面や、機械の能力を最大限生かす運用面の視点で分析が可能。経営者や工場長といった一部の役職者だけでなく、生産工程に関わる全ての従事者が閲覧できるため、現場で課題を把握し解決策を早期に実行することで短期間で生産性向上につなげる狙い。


遠隔で機械の状況を監視するサポートセンター
遠隔で機械の状況を監視するサポートセンター

 また同時に、遠隔監視と遠隔診断による保守サポートを提供。「生産を止めない対応」を基本にサポートセンターと工場をつないでエンジニアが機械の状況を常時監視することで、不測の事態で停止した場合にはより早い対応が可能になるという。

 横山匡執行役員は「お客さまの課題を最大限のスピードで解決するためにIoTの活用を進めていく」とした。


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