1. ホーム
  2. 話題
  3. 伊勢原市立図書館30年 同人誌「楽都」復刊18年ぶり

伊勢原市立図書館30年 同人誌「楽都」復刊18年ぶり

話題 神奈川新聞  2018年07月30日 11:07

完成した「楽都」を手にする編集作業の参加者=伊勢原市立図書館
完成した「楽都」を手にする編集作業の参加者=伊勢原市立図書館

 伊勢原市立図書館(同市田中)はこのほど、開館30年に合わせ、市民と作る同人誌「楽都(らくと)」を18年ぶりに復刊した。市内外から届いた物語、詩、漫画など計34作品を収録。担当者は「本を中心に、作品を書く人、読む人の間に交流が生まれればうれしい」と話している。

 同館は開館した1989年から2階のヤングアダルトコーナーにノートを置き、イラストや文章を中高生に書いてもらっていた。それらを見た職員が「読書離れを防ぎ、若者の作品を発表する場に」と同人誌作製を企画。市民から寄せられた物語やイラストを掲載し、96年2月に「楽都」を創刊した。

 年1冊ペースで発行したが、担当職員が減少した影響で、2000年5月発行の5号を最後に休刊した。利用者からは「もうやらないんですか」と惜しむ声も寄せられたという。

 同館は昨年、開館30周年に向けて「楽都」復活を決定。館内や公民館でチラシを配って作品と編集作業者を募った。その結果、原稿執筆と編集作業には中学2年生から70代まで計21人が参加した。昨年11月下旬から校正作業を始め、月に1回、会議室で装丁や掲載の順番を話し合った。

 同館の依頼を受け、市内在住で「ルパン三世」や「名探偵コナン」を手掛けた脚本家・演出家の金子裕さん、同館の市民教養講座で講師を務めた小説家・文芸評論家の三輪太郎さん、同館で講演経験がある絵本作家の舘野鴻さんも寄稿した。

 「楽都」はB5判、116ページ。計100部を作製し、市内の中高校7校に配布した。同館では現在、6冊を貸し出している。

 編集に参加した伊勢原市高森の自営業志村陽子さん(51)は「個性あふれる作品が集まり、楽しい一冊になった」と笑顔を見せる。同館図書館係長の塩田麻美さん(53)は「作品を読んで館の利用者に才能のある人がいることを知ってもらい、創作に挑戦してもらえたらうれしい」と話している。

 次号以降の刊行は未定。問い合わせは、同館電話0463(92)3500。


シェアする