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自家栽培で初ワイン 川崎の農業生産法人がロゼ商品化

話題 神奈川新聞  2018年07月30日 10:45

完成した「川崎 蔵邸ワイン~岡上ロゼ」を手にする山田貢さん、みずほさん夫妻
完成した「川崎 蔵邸ワイン~岡上ロゼ」を手にする山田貢さん、みずほさん夫妻

 川崎市麻生区岡上で、農業や飲食店を営む農業生産法人「カルナエスト」が、自家栽培のワイン用ブドウを100%使用した初めてのワイン「川崎 蔵邸ワイン~岡上ロゼ」を商品化した。代表の山田貢さん(36)は「都市農業の幅を広げようと始めたワイン造り。収穫に携わり、ワインも楽しめるような農業観光地にしたい」と将来像を語る。

 山田さんは小田急線新百合ケ丘駅近くで自家農園野菜や果物を提供するダイニングバーを経営。築150年の蔵を改装したワイン貯蔵庫で、妻のみずほさん(35)とともにワインセミナーの講師をする傍ら、和光大学(東京都町田市)で「地域デザイン」の講師も務める。昨年には学生とともにフルーツを使ったクラフトビール「岡上エール」を開発、販売した経験もある。

 農産物の生産、加工、販売・サービスまでを一貫して行う「6次産業」を目指す山田さんは、農家の高齢化が進む中、若い人に農業に関心を持ってもらいたいと、ワイン造りを始めた。

 麻生区は丘陵地で斜面が多い。近年の豪雨などで斜面での野菜栽培は難しい半面、ワイン用のブドウは水はけのいい斜面でしか育たない。2013年から、フランスのピノ・ノワール、シャルドネといった品種のブドウの苗木を育て始め、昨年は50キロを収穫した。栽培には、ワインスクールに通う生徒やビール開発でもタッグを組んだ和光大の学生も携わった。

 醸造は付き合いのあった東京都練馬区にある東京ワイナリーに、ラベルのデザインは和光大表現学部の学生にそれぞれ頼んだ。

 「ロゼは料理を選ばない。フレッシュ、フルーティーで和食にも合います」と山田さん。早熟の品種のため、収穫の時期が早く、酸味が強いのが特徴。実を付けている時期が短いので、極力農薬を使わず、自然に近い状態での栽培が可能という。

 川崎産のブドウでできた初のワインだが、「川崎」の冠をラベルに表示できるのは今回だけ。10月施行の酒税法改正で、ブドウの生産地だけでなく、醸造地に関わる地名でなければ表示できなくなるからだ。

 山田さんは「ハウスワイン特区というものがあり、農家であれば自分で生産したブドウを醸造でき、川崎の名をラベルに入れることもできる。将来的には特区認定に期待したい。農業と観光を合わせた新しい川崎の農業を目指したい」と話している。

 今年はハーフボトル80本を販売する。1本2100円(税込み)。販売開始などの詳細は「蔵邸ワインスクール・クールリッシュ」電話050(3568)2020。


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