1. ホーム
  2. 話題
  3. 磨き続ける和菓子の技 寒川の2代目店主が優秀金賞

磨き続ける和菓子の技 寒川の2代目店主が優秀金賞

話題 神奈川新聞  2018年07月29日 02:00

優秀金賞の賞状と盾を持つ黒田和比古さん=寒川町倉見の「和菓子處 吉祥庵」
優秀金賞の賞状と盾を持つ黒田和比古さん=寒川町倉見の「和菓子處 吉祥庵」

 寒川町倉見の「和菓子處(どころ) 吉祥庵」2代目店主、黒田和比古さん(30)が、今月2日に東京で開催された和菓子職人の第9回技術コンテストで優秀金賞を受賞した。全国規模の同大会で5年連続の上位入賞を果たし、「もっと技を磨いて、店で提供する品に反映させたい」とさらなる飛躍を目指す。

 コンテストは、若手の和菓子職人研鑽(けんさん)の場である各地の研究会で組織する全国菓子研究団体連合会が主催。上生菓子・引き菓子、盆景菓子、工芸菓子の3部門がある。


コンテストで優秀金賞を受賞した黒田和比古さんの上生菓子「五つ盛」作品(黒田さん提供)
コンテストで優秀金賞を受賞した黒田和比古さんの上生菓子「五つ盛」作品(黒田さん提供)

 黒田さんは約70人が参加した上生菓子・引き菓子部門で、折(おり)と呼ばれる器に上生菓子5種を配置する「五(いつ)つ盛(もり)」を出品。「前日にほとんど徹夜して作った」菓子を密閉容器に入れて会場に運び、審査を受けた。

 五つの菓子は、季節感を統一しながら、それぞれ異なる素材、色合い、仕上げ方が要求される。黒田さんは「和菓子は季節感を大切にする。創意工夫を重ねて培った技術は、きちんとおいしさや見た目に反映される」と話す。

 入賞作は「2月」をテーマに、梅、ウグイス、残雪、雪解け、水仙を菓子で表現した。それなりに手はかけているがシンプルでバランスよく、「万人受けするというか、年配者が好きそうな作品」と自己評価。金賞の上にはグランプリ1人と準グランプリ2人がいて、5回続けて実質4位という順位に「もちろん挑戦は続けます」としながら、「コンテストのため、すごく手が込んだ菓子を作るという考えもある。でも、『客に喜んでもらえて、商売として成り立つ』ことを大切にしたい」とも。

 吉祥庵はJR相模線倉見駅徒歩1分。1992年に創業した父親が4年前に急逝したため跡を継ぎ、母親と2人で切り盛りする。月曜休み。電話0467(74)8247。


シェアする