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箱根・大涌谷でシェルター3基完成 突発的噴火に備え一歩

社会 神奈川新聞  2018年07月26日 02:00

完成したシェルター
完成したシェルター

 箱根山・大涌谷(箱根町)の立ち入り規制エリア内に今月、噴石対策のシェルターが3基完成した。突発的な噴火への備えが一歩進んだ形だが、2015年6~7月の噴火でできた火口などから噴出する火山ガスの影響は今も続き、大涌谷園地の全面開放は見通せていない。

 シェルターが整備されたのは、自然研究路やハイキングコースが延びる園地南側のエリア。

 16年に規制が解除された箱根ロープウェイ大涌谷駅や集客施設などの避難場所まで距離があり、噴火時に観光客らが身を守るのが難しい。そのため、全面再開をにらんだ安全確保策として、県が17年度から7基の整備事業に取り組んでいる。


完成したシェルターの内部。天井は防弾チョッキなどに使われるアラミド繊維で補強され、ヘルメットなどの保管スペースもある =箱根町・大涌谷
完成したシェルターの内部。天井は防弾チョッキなどに使われるアラミド繊維で補強され、ヘルメットなどの保管スペースもある =箱根町・大涌谷

 7基はおおむね100メートル間隔で設置し、全体で780人分の退避スペースを確保。規模は場所によって異なるが、いずれも厚さ25センチ前後の鉄筋コンクリート製で、直径30センチ程度の噴石に耐えられる構造とした。

 完成した3基のうち1基は、上部に展望スペースを整備した。300人を収容できる最大のシェルターを含む残り4基は、本年度中の完成を目指している。

 25日に現場を視察した山口昇士町長は「いざという時に頼りになる施設を造っていただいた。今後は避難誘導などのソフト面をどう進めるかだ」と強調。規制解除の時期については「火山ガスが最後まで課題として残る。最大限の注意を払いながら判断したい」と慎重な見方を示した。園地内のある事業者は「安心はできるが、自分たちも安全対策にさらに取り組んでいかなければ」と受け止めた。

 箱根山では15年4月に火山性地震が急増。同年6月の観測史上初の噴火後、3(入山規制)まで引き上げられた噴火警戒レベルは、最低の1(活火山であることに留意)が続いている。


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