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DV被害女性の書類、川崎市が紛失 見つからず再転居

社会 神奈川新聞  2018年07月13日 22:32

DV被害女性の退所通知書を紛失し、謝罪する市児童家庭支援・虐待対策室の職員=川崎市役所
DV被害女性の退所通知書を紛失し、謝罪する市児童家庭支援・虐待対策室の職員=川崎市役所

 川崎市は13日、ドメスティックバイオレンス(DV)被害に遭い、県内の施設に一時保護されていた女性の氏名や転居先などが記された書類を紛失したと発表した。書類は見つかっていない。女性は再度の転居を強いられ、市は謝罪の上、再転居費用約30万円を負担した。

 市児童家庭支援・虐待対策室によると、女性は5月29日に施設から転居。立ち会った同室の女性職員が、手続きを終えて帰宅後、施設側から受け取った「退所通知書」の紛失に気付いたという。退所通知書には、施設名や施設に入所する前の女性の住所、生年月日なども記載されていた。

 職員は翌30日に上司に報告。立ち寄り先などを捜したが見つからず、警察に遺失物届けを提出した。市は女性に紛失の経緯を説明し、女性は安全確保のために再転居した。現時点で女性に危害が及ぶようなことはないという。

 同室によると、退所通知書は本来、施設入所者が転居後に、施設側から市に郵送するのが通例だが、今回は施設側が職員に直接、手渡していた。

 堀田彰恵室長は「DV被害者の個人情報は命に関わる問題として特に慎重に取り扱うべきもの。個人情報の管理が徹底されず、大変申し訳ない」と謝罪。市は今後、DV被害者に関わる職員への指導、研修を強化するとともに、手引書に退所通知書を直接受け取らないと明記するなど、再発防止を徹底する。関係職員への処分も検討するとしている。


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