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ゴーン社長、追浜工場重視
燃費向上の新型ノート 日産、11月発売へ

経済 神奈川新聞  2016年10月25日 02:00

ゴーン社長(右から2人目)も出席して追浜工場で行われた、日産自動車の新型「ノート」のオフライン式=横須賀市
ゴーン社長(右から2人目)も出席して追浜工場で行われた、日産自動車の新型「ノート」のオフライン式=横須賀市

 日産自動車(横浜市西区)は24日、来月上旬に発売予定の新型「ノート」の生産開始を祝うオフライン式を、横須賀市の追浜工場で開いた。新型はハイブリッド化を図り、クラス首位の燃費性能に到達。カルロス・ゴーン社長は「追浜は多大なる成果につながる一歩を踏み出す。国内の生産と販売に大きく寄与していくだろう」と述べた。

 式典は、工場の従業員約千人を対象に同工場内で開催。オープニングで、ゴーン社長が高橋徹・同工場長の運転する新型ノートの助手席から登場。居並んだ幹部や多くの従業員らを前に日本語でスピーチした。

 スピーチでは、ハイブリッド化の要となる新たなパワートレイン「e-Power(イー・パワー)」に言及。車内に発電専用エンジンを積み、電力を内部バッテリーに充電しながらモーター走行する新技術で、ゴーン社長は「ゼロ・エミッション(走行中のCO2排出ゼロ)のリーダーである日産の新たな軸となる」と期待を込めた。

 2005年に発売されたノートは初代を同工場が担当したが、当時の円高によるコスト競争などの結果、12年の全面改良時に九州に生産を移管。だが、今年に入って九州が北米向け車種の増産対応に当たることになり、追浜工場で再び生産することになった。ゴーン社長は「ものづくり総コストの削減や新技術導入で競争力を強化した追浜工場の努力のたまもの」と話した。

 苦戦する国内市場で反転攻勢に出る意味でも主力車種・ノートへの期待は高く、ゴーン社長は「生産はこれからが正念場。日産のマザー工場として最高品質が届けられるよう取り組んでほしい」と呼び掛けた。

 職場代表の決意表明も行われ、同工場担当者が「引き継いだノートを追浜ブランドにするため、最大限努力していく」と語った。

「国内ものづくりの柱」
ゴーン社長、追浜工場重視




 日産自動車のカルロス・ゴーン社長は24日、横須賀市の追浜工場で報道陣の取材に応じ、同日にオフライン式を迎えたハイブリッド仕様車(HV)の新型「ノート」の燃費性能について、小型HVでクラス国内最高のガソリン1リットル当たり37・2キロと明かした。また、追浜工場について「マザー工場。日産にとって国内ものづくりの柱だ」と重視している考えも述べた。

 新技術で主力車種ノートのHV化を図った同社。こうした環境技術戦略の今後について、ゴーン社長は「われわれは電気自動車を促進しているが、HVのほか、(資本提携した)三菱自動車のプラグインハイブリッド車(PHV)技術をアライアンスの技術に採用していく。技術戦略は単数形ではなく複数形。さまざまな技術で戦える」とした。

 新型ノートの生産を担う追浜工場の役割などにもあらためて言及。「マザー工場である追浜の仕事とは工程を常に進化させ、生産性や品質を向上させること。供給は国内向けだが、同じ車種を手掛ける世界中の工場とつながっており、変革を短期間に計画的にグローバル展開させる役割もある」と説明した。

 国内全体の年間生産見通しについては「100万台でないといけないと考えており、そこに近い。ただ、(達成の)好機もあるかもしれないが、円の見通し困難で、現時点の予測はそうなっていない」と説明。三菱自との相互生産については「生産のシナジーはこれから検討を深める。ウィンウィンの可能性があるなら取り組む」と含みを持たせた。


報道陣の取材に応えた日産のカルロス・ゴーン社長=横須賀市
報道陣の取材に応えた日産のカルロス・ゴーン社長=横須賀市

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