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性差超え笑いと感動共有 レインボー・リール東京映画祭 7日開幕

カルチャー 神奈川新聞  2018年07月06日 14:22

「虹色の朝が来るまで」の一場面から(NPO法人レインボー・リール東京提供)
「虹色の朝が来るまで」の一場面から(NPO法人レインボー・リール東京提供)

 同性愛者ら性的少数者を題材にした各国の最新映画を上映する「レインボー・リール東京~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~」(NPO法人レインボー・リール東京主催)が7日に開幕する。当事者か否かにかかわらず、映画が好きという共通の思いでつながる観客に愛され続け、回を重ねてきた。27回目の今年も多彩なプログラムで笑いや感動を届ける。

 1992年、東京・中野サンプラザの会議室で始まった映画祭は、仕事や学業と両立するボランティアが毎年の運営を支えている。今年も当日スタッフを含め100人近くが携わる。

 当時から変わらない開催の狙いは「性的少数者が楽しめる空間をつくること」。映画祭が始まった頃は当事者のコミュニティーやイベントが少なかったことから「(当事者が)心から自分を出せる場がなかなかなかった」と、映画祭代表の宮沢英樹(43)は振り返る。


「映画祭独特の雰囲気をぜひ共有してほしい」と話す、代表の宮沢英樹=東京都内
「映画祭独特の雰囲気をぜひ共有してほしい」と話す、代表の宮沢英樹=東京都内

 「特にカミングアウトをしていない人にとって、この映画祭の空間は楽。ゲイ映画を一般の劇場で見るのにも、周りの目を気にして勇気を振り絞る場合もある」。そう話すのは、映画配給・宣伝プロデューサーで映画祭のプログラミングなどを担当する村井卓実(49)。「ゲイあるあるネタ」に気兼ねなく笑えたり、スクリーン内で堂々と振る舞う役者たちに励まされたり。心置きなく楽しめる空気がそこにはある。

 毎年5千人前後の観客でにぎわうが、アンケートによると3割が異性愛者。「多様なセクシュアリティーの人が肩を並べて一つの作品を楽しむ。それができるから、毎年いい雰囲気で続けられていると思う」と宮沢。互いを認め合う、「なんとも言えない温かな空間」を大勢の人に味わってほしいと願う。

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 上映作品は、コメディーや青春映画など短編を含む計21本。大半が日本初上映だ。村井によると、性的少数者が登場する映画の作風は時代とともに変化しており、今年はテーマが複合的なのが特徴。「カミングアウト」など一つのテーマにとどまらず、家族との関係が加わったり、伝統文化とのあつれきや男性権威的な社会にあらがうレズビアンら女性の奮闘が描かれたりと、現代社会を生きる性的少数者の姿を映した作品が多い。

 日本映画では、ろう者のレズビアンカップルの成長を描いた「虹色の朝が来るまで」や、トランスジェンダーの主人公と家族の出来事を巡り、偏見や差別を問う舞台劇を記録した「イッショウガイ」などを公開する。


世界各国の映画祭で受賞した「ゴッズ・オウン・カントリー」の一場面から(NPO法人レインボー・リール東京提供)
世界各国の映画祭で受賞した「ゴッズ・オウン・カントリー」の一場面から(NPO法人レインボー・リール東京提供)

 映画祭は7、8日に東京ウィメンズプラザホール(東京都渋谷区)で、13~16日にスパイラルホール(同港区)で開催。チケット料金や作品の詳細は、映画祭のホームページを参照。


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