県は10日、新型コロナウイルス感染者のうち軽症や無症状の患者を受け入れる宿泊療養施設として、横浜市中区の「アパホテル&リゾート横浜ベイタワー」を新たに確保したと発表した。約2300室を備えており、20日に受け入れを始める予定。利用期間は8月末までを目安としている。
県は患者増加による医療崩壊の回避に向け宿泊施設の確保を進めており、同ホテルは「湘南国際村センター」(葉山町、約100室)に次ぐ2カ所目。同センターは10日、第1弾となる患者6人を受け入れた。
県はオーバーシュート(爆発的感染拡大)に備え、重症者は高度医療機関、酸素投与などが必要な中等症の患者を「重点医療機関」に集約するといった「神奈川モデル」を整備。黒岩祐治知事は10日の臨時会見で「重症患者数が約40人に達した。中等症は約70人だが、増加を重く受け止め、(フェーズ0から)フェーズ1に移行したと判断した」と述べた。