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認知症徘徊原因の事故、保険料を負担 海老名市が開始へ

政治行政 神奈川新聞  2018年06月29日 20:00

海老名市役所
海老名市役所

 海老名市は29日、認知症の高齢者が踏切事故で第三者に損害を与えた場合などに備えた保険料を公費負担する事業を7月から新たに開始する、と発表した。市から委託を受けた市社会福祉協議会が保険契約者となり、「個人賠償責任保険特約付き傷害保険」に加入。被保険者となる高齢者本人に費用負担はなく、損害を受けた第三者に最大3億円まで補償が行われる。

 全国的に認知症の高齢者の徘徊(はいかい)による不測の事故が後を絶たない中、高額賠償を求められるケースなどもあり、本人や家族の不安を和らげるなどの狙いがある。市では「高齢者(認知症)あんしん補償事業」と題し、初年度として事業費34万5千円の予算を計上。本人が死傷したり、後遺症が残ったりした場合も、最大82万5千円まで補償が行われる。

 対象は、徘徊の恐れがあるなどの一定条件を満たすおおむね65歳以上の人が利用できる「はいかいSOSネットワークシステム」の登録者。同システムは、関係機関で徘徊する高齢者を早期発見する目的で県が運営しており、登録費用は無料。6月中旬現在、市民55人が登録済みといい、内野優市長はこの日の定例会見で「現在は55人だが、事業開始と共に増えていくと思われ、(可能な限り)受けていきたい」と述べた。

 自治体が公費で同種の保険料を負担するのは、昨年11月に取り組みを始めた大和市が全国初。その後、全国で導入の動きが出始めている。海老名市によると、県内では2例目という。


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