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根底に「愛着の崩壊」 ケアマネ研修会で精神科医

社会 神奈川新聞  2016年10月24日 02:00

講演する岡田尊司医師=横浜西公会堂
講演する岡田尊司医師=横浜西公会堂

 介護保険のケアマネジャー(介護支援専門員)に精神疾患・精神障害について深く理解してもおうと、精神科医岡田尊司さんを招いた研修会が23日、横浜市西区の横浜西公会堂で開かれた。

 本人や家族が精神疾患を患い、支援に困難を伴う事例への対応について岡田さんが解説。「支援者が安全基地になることが大切。良い関係を築いて初めて、相手もアドバイスを受け入れられる」と強調した。県介護支援専門員協会(横浜市西区)の主催で約160人が参加した。

 岡田さんは「現代は親子、夫婦の関係も希薄で不安定になり、人と人との絆が危機にある」とし、その根底にあるのは「愛着の崩壊だ」と指摘。精神障害者の治療、回復にも、愛着を修復、改善することが有効だとした。鍵を握るのは「どんなときでも大丈夫と言ってくれる安全基地の存在だ」と述べ、ケアマネジャーら支援者がそうなるべきだと訴えた。

 質疑応答では参加者から「長時間のクレームで困っている」などの質問が寄せられた。岡田さんは「説得しようとしても逆効果になる。言い分をよく聞き、受け止めることが必要。問題をすぐに解決しようとせず、良い関係をつくることが大切」とアドバイスした。

 参加者は「愛着という考えが新鮮だった。日々の活動の参考になった」と話していた。


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