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欧州への輸送、大幅短縮 日新、中国物流大手と連携

経済 神奈川新聞  2018年06月23日 10:47

ハンブルクに向けて初出荷されるコンテナ
ハンブルクに向けて初出荷されるコンテナ

 総合物流大手の日新(横浜市中区)は、中国物流最大手企業の日本法人であるシノトランスジャパンの協力を得て、「日中欧Sea&Rail一貫輸送サービス」を年内に商品化する。日本発中国-欧州間の旺盛な需要と将来性を踏まえ、輸送日数を大幅に短縮することで競争力向上につなげる。20日には日新の南本牧ターミナル営業所で、ドイツ・ハンブルク向け第1便の初出荷を記念したセレモニーを開催。日中両国の関係者が出席し、同サービスの発展を願うとともに、横浜からの初出荷を祝った。

 今回の初出荷は商品化のためのテスト輸送。オフィス用品を積み込んだコンテナ1個を使って温度・湿度・振動を計測し、安定したサービスを提供するためのデータ収集を行う。横浜から中国の連雲港まで海上輸送を行い、鉄道を利用してカザフスタンとの国境の町ホルゴスを経由、ハンブルクまで27日間で輸送を完了する予定だ。輸送日数は海上ルートよりも10日以上短縮される。

 この一貫輸送では、中国鉄道総局の子会社に当たる「China Railway Container Transport」(CRCT)のコンテナを日本で初めて使用。日本から欧州まで同一コンテナで輸送を行うことが可能になった。商品化後は、主に自動車部品や電子パーツ類など、年間50~100本のコンテナを輸送することを目指すという。

 日新はすでに中国発欧州向けの鉄道輸送サービスを手掛けているが、日本で船積みされたコンテナをそのまま中国で鉄道に積み替え、欧州まで運ぶことは、通関の問題などで困難だった。

 日新の筒井雅洋社長は「中国-欧州間の貨物列車は2011年の開通以来、目覚ましい発展を遂げている。当社では、より競争力のある運賃、安定した輸送日数、きめ細かい情報提供、輸送信頼性の充実を図り、安全・安心なサービスとして展開していきたい」と意欲を述べた。

 またシノトランスジャパンの蒋紅寿社長は「“海上輸送より早く、航空輸送より低コスト”をコンセプトに、幅広い顧客に対して新しい選択肢を提供していきたい」と話した。

 日新では18年3月期に5期連続の増益で過去最高益を達成。今後は国外物流のシェアを伸長させることを戦略の一つとしている。


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