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平和考えるきっかけに 横須賀で「日常の戦争遺跡」写真展

話題 神奈川新聞  2018年06月22日 10:31

「平和を考えるきっかけにしてほしい」と期待するストラーンさん(左)と佐藤さん=横須賀市立市民活動サポートセンター
「平和を考えるきっかけにしてほしい」と期待するストラーンさん(左)と佐藤さん=横須賀市立市民活動サポートセンター

 三浦半島の戦争遺跡の今を伝える写真展が29日まで、横須賀市立市民活動サポートセンター(同市本町)で開かれている。写真家らが身近にある戦争の爪痕を市民に伝えるため、昨年12月に引き続いて企画した。主催者は「改めて平和について考えるきっかけにしてほしい」と来場を呼び掛けている。

 「日常の戦争遺跡点描」と題した写真展は、市内在住の写真家・ストラーン久美子さん(63)と、県立観音崎公園の戦争遺構のガイドなどを務める「東京湾要塞研究家」のデビット佐藤さん(59)の主催。2人は戦争遺跡を平和の語り部と捉え、歴史を語り継ぐためのプロジェクトに取り組んでいる。今回は太平洋戦争期を中心に、横須賀や逗子などにある25カ所の遺跡の現状を写真で紹介している。

 太平洋戦争開戦前に防空砲台として整備された衣笠高角砲台(横須賀市)は、深いやぶに埋もれ、指揮所だった建物跡には草木が絡みつき、時の流れを感じさせる。

 陸軍が建設した東京湾要塞に属する猿島(同)の砲台跡。れんがにはローマ字で名字がいたずら書きされ、一般公開と保存の両立の難しさを浮き彫りにする。

 山頂にある披露山公園は戦時中、高角砲台が設置されていた小坪高角砲台の跡地。砲座跡はそのまま、猿舎として活用されている。

 佐藤さんは「『戦争は駄目』だけではなく、『なぜ戦争をしてはいけないのか』を自由に考えるきっかけにしてほしい」と願い、ストラーンさんは「被写体の遺跡の当時の様子を知っている人、聞いたことがある人はぜひ情報を寄せてほしい」と呼び掛けている。

 入場無料。午前9時から午後10時まで。問い合わせは同センター電話046(828)3130。


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