1. ホーム
  2. 社会
  3. 教訓最後の訴え 関東大震災、資料劣化進み 新聞や写真200点展示 24日まで藤沢

教訓最後の訴え 関東大震災、資料劣化進み 新聞や写真200点展示 24日まで藤沢

社会 神奈川新聞  2018年06月17日 02:00

関東大震災を記録した絵画や画集も紹介されている展示会=藤沢市高倉の「湘南くじら館」
関東大震災を記録した絵画や画集も紹介されている展示会=藤沢市高倉の「湘南くじら館」

 10万5千人余りが犠牲になった関東大震災の記録資料を展示する「関東大震災~震源地は神奈川県だった」が24日まで、アートギャラリー「湘南くじら館」(藤沢市高倉)で開かれている。資料の劣化が進み、主催する同館は今回を最後の展示会と決めた。「教訓となる資料を通し、一人一人が防災について考えるきっかけになれば」と来場を呼び掛けている。

 展示されているのは、同館共同経営者の小山田知子さんの祖父・佐伯武雄さん(故人)が収集した資料約200点。震災の惨状を伝える発生翌日の新聞、脱線した列車や川底に沈んだ橋脚など揺れの大きさを物語る写真、地震が起きた際の風向きや火災発生場所をまとめた広域地図など、貴重な資料が並ぶ。

 小山田さんによると、佐伯さん自身も震災を体験した一人だった。都内在住だったが、用事で茅ケ崎市内に出掛けた際、大きな揺れに襲われた。

 震災から90年の2013年に、祖父が集めていた資料が実家で見つかった。「今後の防災に役立つはず」とその年に初めて展示会を催し、17年以外は毎年開いてきた。だが資料の劣化が進み、展示に耐えられなくなってきたため、今回で終了することを決めたという。

 同館は「地震大国の日本では、常に大規模地震は起こり得る。教訓になる資料も多くあり、最後の機会にぜひ見てもらえれば」と話している。

 企画展に関する問い合わせは、同館電話0466(47)2946。


関東大震災の被災状況を伝える当時の新聞
関東大震災の被災状況を伝える当時の新聞

シェアする