帆を広げる姿の美しさから「太平洋の白鳥」と知られる練習船日本丸が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、山下ふ頭(横浜市中区)で停泊を続けている。横浜・みなとみらい21(MM21)地区では初代の帆船「日本丸」が係留・保存されており、2隻が横浜港でそろうのは珍しいという。
船員養成を事業とする独立行政法人「海技教育機構」(JMETS、同区)によると、日本丸は3月27日から停泊。4月1日は実習生の乗船日だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため15日以降に延期になった。船員になるためには学科教育とともに練習船による航海訓練を修了する必要がある。JMETSによると、乗船実習に臨む実習生らの健康や安全面を考慮し、乗船2週間前からの健康観察を行っている。