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人体模型の着色手伝って 横浜の盲学校、ボランティア募集

話題 神奈川新聞  2018年06月16日 02:00

3Dプリンターで製作した骨や筋肉の学習用模型を示す吉木教諭。着色済みの物は少ない =横浜市立盲特別支援学校
3Dプリンターで製作した骨や筋肉の学習用模型を示す吉木教諭。着色済みの物は少ない =横浜市立盲特別支援学校

 横浜市立盲特別支援学校(同市神奈川区)で、学習用の人体模型の着色が追いつかない状態が続いている。生徒はマッサージやはりの仕事に就くための授業で模型を活用、約9割は弱視で、健常者同様に触覚だけでなく視覚でも確認する。部位を鮮明に見分けるために色分けした模型が必要だが、確保がままならない状況だ。担当する吉木功教諭(54)は「少しでも手を貸してもらえれば」とボランティアを募っている。

 同校では幼稚部から高等部普通科までのほか、視覚に障害がある19~50歳の生徒がマッサージ師などになるために専門的な勉強をしている。模型は心臓や脳、筋肉などの部位別に、校内にある3Dプリンターで製作。人体の構造を学ぶ授業で使われている。


骨や筋肉などの部位別に3Dプリンターで製作された模型
骨や筋肉などの部位別に3Dプリンターで製作された模型

 1体の模型で複数の部位の位置関係を学ぶ必要もある。弱視の生徒が見分けやすいように色分けが必要となるが、教諭たちは放課後まで業務で手いっぱい。多くの模型が未着色のまま使用されているのが現状という。

 既に着色してある模型があっても、生徒によって物の見え方が大きく異なるため、個人によっては活用できない場合もある。理療科2年の石原正喜さん(45)は「色覚障害で黄色などが見えづらいので、違う色で着色してもらえた方が分かりやすい」。同じクラスの大崎祐介さん(42)は「白黒で濃淡がはっきりしていれば見えると思う」と要望する。


教室で模型の使い心地を確かめる理療科の生徒たち
教室で模型の使い心地を確かめる理療科の生徒たち

 吉木教諭は「より分かりやすい授業を行うためにも、1人1体のオリジナル模型を用意できるのが理想」と協力を呼び掛けている。

 ボランティアは教諭の監修の下、生徒の特性に合わせてポスターカラーなどで色を塗り分ける。詳細は応相談。問い合わせは同校☎045(431)1629。


自身も視覚障害があり、親族に着色を頼んだという吉木教諭
自身も視覚障害があり、親族に着色を頼んだという吉木教諭

部位ごとに塗り分けられた模型
部位ごとに塗り分けられた模型

未着色のまま使用されている模型
未着色のまま使用されている模型

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