新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、相模原市は30日、2月20日に感染が確認された市内に住む80代男性が入院先の病院で死亡した、と発表した。男性は看護師や入院患者の感染が確認された相模原中央病院(同市中央区)に一時、入院。院内感染したとみられ、今月に転院していた。
県内在住の死亡者は、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客を除き、計6人となった。
市によると、男性は1月11日、消化器系の疾患のため、相模原中央病院に入院。一時同じ病室だった入院患者が感染したため、検査を受けた結果、陽性と判明した。
その後、肺炎を発症。人工呼吸器が必要になるなど重症化し、3月4日に県内の医療機関に転院したが、消化器系の疾患が原因で29日に亡くなった。
相模原中央病院に関連し、看護師1人、入院患者4人、入院患者の妻の計6人の感染を確認。今回の男性を含む患者3人が亡くなった。看護師と入院患者の妻は回復、患者1人が入院治療を続けている。