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湯河原・万葉公園21年春刷新 足湯を温浴施設に

話題 | 神奈川新聞 | 2020年3月30日(月) 05:00

再整備事業で減築される予定の観光会館=湯河原町宮上
再整備事業で減築される予定の観光会館=湯河原町宮上

 湯河原町の「万葉公園」(同町宮上)が来年4月、温泉を核にした新たな観光名所に生まれ変わる。園内の足湯施設「独歩の湯」を、貸し切り風呂や露天風呂を備えた日帰り温浴施設にリニューアル。自然を生かしたテラスなども整備して観光客の回遊性を高め、滞在時間の伸長による収益増を目指す。町は2020年度予算案に関係経費を計上し、再整備に向けた本格的な事業に着手する。

 町が公表した計画案によると、現在の足湯があるエリアに新施設「惣湯(そうゆ)」を建設する。貸し切りもできる立ち寄り湯をメインに、飲食や販売なども楽しめる機能を併設。園内には川辺や滝、岩など自然を生かしたテラスを設置し、来園者の回遊性を高める。園の入り口にある観光会館は一部を取り壊して広場とし、残る施設は改装して活用する。

 町観光課などによると、万葉公園は1971年に都市公園として開園。湯河原温泉発祥の地とされる温泉場地区の中心に位置し、「日本の歴史公園100選」に選ばれるなど観光名所として存在感を放ってきた。


日帰り温浴施設へと再整備される予定の「独歩の湯」=万葉公園
日帰り温浴施設へと再整備される予定の「独歩の湯」=万葉公園

 近年は宿泊施設減少などに伴う観光客の落ち込みを受け、昼間の滞在場所づくりが急務に。町は再生、活用方法について2016年度から検討を進め、民間提案による収益還元型の整備手法「パークPFI制度」の導入を決めた。19年の事業者公募で、全国で宿場町や古民家の再生事業を手掛ける「NOTE」(兵庫県丹波篠山市)などのグループが担うことを決めていた。

 20年度当初予算案には約12億3100万円を計上。4月以降は設計と工事を並行して進め、21年4月のオープンを目指す。

 町は「温泉地の観光の中核として、ゆったりと滞在してもらえる公園にしたい」。町の委託を受け同園を管理・運営していた湯河原温泉観光協会も「地域の魅力アップにつながれば」と新たな“町の顔”誕生に期待を寄せている。

 
 

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