新型コロナウイルスの感染拡大抑止に向け、県や横浜市が外出自粛を求めた週末の28日、普段は多くの観光客や買い物客でにぎわう同市のみなとみらい21(MM21)地区や新港地区は閑散とし、人の少なさに住民が驚くほどだった。
▼人出少なめの横浜駅 まちの声
▼休業「仕方なし」 商業施設、臨時休業や短縮営業 川崎
▼横須賀・ドブ板通り 行列ができる人気店も客足鈍く
▼「4月からどうなるの…」 週末の公園、人少なく 秦野
▼少なめながら観光客の姿 「気を付けて楽しみたい」 箱根
MM21地区ではこの日、ランドマークプラザやみなとみらい東急スクエア、マークイズみなとみらいといった主要な商業施設が軒並み、臨時休業。通りを歩く人もまばらで、憩いの場として多くが集う横浜美術館前の広場にも通行人の他はほとんどなかった。
プラザ周辺を歩いていた同市神奈川区に住む中学2年の女子生徒3人組は「あてもなく遊びに来たが、どこも開いてない」とぼやいた。3人とも臨時休校中は友人宅や公園で過ごしているが、基本的には「何もしていない」。「『出掛けるな』と言われても困る。休みだから、どこかに行きたい。ここにいても仕方ないから、電車でご飯を食べに行く」と話した。
臨港パークや赤レンガパークなど海沿いの公園でも、人通りは激減。複合施設「横浜ハンマーヘッド」近くの公園を愛犬と散歩していた近くに住む60代の夫婦は「人出がいつもの10分の1以下。桜もきれいなのに。街はにぎやかな方がいいが仕方ない」と残念そうに話した。自身は犬の散歩以外、家にこもる予定で「ワクチンが開発されるなどして早く収まってほしい」と訴えた。