新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、横浜、川崎、相模原、横須賀4市で28日、計12人の感染が新たに確認された。1日当たりの判明者が、最多だった27日の11人を上回った。
川崎市は、20代の男子学生と女子学生、30代の男性会社員、50代の男性会社員=いずれも中原区在住、高津区に住む40代の男性会社員、市内で勤務する50代の男性会社員の計6人。これで市内全7区で感染が確認された。男子学生と女子学生は知人で、22日に米ニューヨーク市から帰国した。重症はいないという。
横須賀市は、感染症指定医療機関・市立市民病院の感染症病棟に勤務していた女性看護師が陽性と判明した。軽症だが、入院する方向で調整しており、市は同じ病棟で働く看護師や看護助手計36人も検査する。
横浜市は4人。20代の女子学生は軽症で、イタリア、オーストリア、チェコ、イギリスに渡航していた。赴任先の米国から帰国した40代の男性会社員は倦怠(けんたい)感が強く、重症。市内に勤務する50代の男性会社員は軽症で、60代の男性タクシー運転手には基礎疾患があり、軽症から中等症という。
相模原市は20代の男子学生で、1人で英国を旅行。入院しているが、症状はないという。
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一方、在日米海軍横須賀基地(横須賀市)所属の軍人の感染が相次いでいることから、上地克明市長は28日、在日米海軍司令官のブライアン・フォート少将に濃厚接触者の調査協力と情報提供を要請した。