新型コロナウイルスの感染拡大抑止に向け、県や横浜市が外出自粛を求めた週末の28日、横浜駅周辺は普段の週末に比べて少ないものの、家族連れや若者らの姿があった。
市内に住む女性(63)は久々に帰省する1人暮らしの息子にごちそうを振る舞うため、食材を買いに百貨店を訪れた。「今回は迷わなかったが、不要不急をどう判断するか難しい。経済も心配だし、何を信じたらいいのか、分からない」と戸惑いを口にした。
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県内への転勤が決まった女性会社員(40)も迷った末、物件を探すために兵庫県から来県した。「来週に事態が収束しているか分からない。転勤は決まっており、緊急事態宣言が出るなど、状況がひどくなっても困るから」と説明。「自粛ムードは不便だが、仕方ない。外出時はマスクをしたり、こまめに手洗いを心掛けるしかしかない」と話した。
息子(6)を連れて実家に向かう途中だった男性会社員(36)は外出自粛に賛同できない。「通勤電車がそもそも満員なのに、休日に外出を自粛させるのは矛盾している」と指摘。「日本人の生真面目さに頼ったやり方」と政府の判断を批判した。