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〈時代の正体〉ヘイト集会阻んだ市民の力 差別根絶への意思示す

時代の正体 神奈川新聞  2018年06月04日 08:58

ヘイト集会の参加者が館内に入らないようにあおむけに寝そべり、抗議の声を上げる市民ら =川崎市教育文化会館
ヘイト集会の参加者が館内に入らないようにあおむけに寝そべり、抗議の声を上げる市民ら =川崎市教育文化会館

【時代の正体取材班=石橋 学、桐生 勇】ヘイトスピーチを許さない市民の力がまた、示された。人種差別扇動家、瀬戸弘幸氏の講演会が3日、市民の抗議で中止に追い込まれた。ヘイトスピーチ解消法の施行からちょうど2年。露見した未完のヘイト対策の課題を刻み、市民社会は差別根絶への道筋を見据えた。

 「彼らの講演会は中止になりました」。午後2時40分ごろ、市民団体「『ヘイトスピーチを許さない』かわさき市民ネットワーク」のアナウンスが響き、約400人の市民から拍手が起こった。

 確信的に差別を繰り返すレイシスト(人種差別主義者)による人権侵害を未然に食い止める。差別を二度と許さないという強い思いが最後のとりでとなった。

 「高橋が来たぞ」「こっちに遠藤がいるぞ」

 ヘイトデモの現場でレイシストと対峙(たいじ)してきたカウンターの怒声を合図に、地域住民や市内外から集まった市民、市民運動のメンバーが一人一人を取り囲んでいく。民族虐殺をうたい、在日コリアン集住地区の桜本の街を標的にした「日本浄化デモ」をはじめ、市内外で行われてきたヘイトデモの常連参加者。県警が別の入り口に誘導しようとしたが、体を横たえるシット・インで行く手をふさいだ。1時間半にわたった非暴力の直接行動。警察官に促され引き返していったレイシストは十数人に上った。

 2年前の6月5日の光景を彷彿(ほうふつ)とさせた。

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