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麻生の女子大生2人
目指せ保育士資格 慈善活動で意識目覚め

話題 神奈川新聞  2018年06月02日 02:00

保育士試験に挑んでいる小山さん(左)と伊藤さん=川崎市麻生区の保育園
保育士試験に挑んでいる小山さん(左)と伊藤さん=川崎市麻生区の保育園

 地域での子育て支援をきっかけに、川崎市麻生区在住の2人の女子大学生が保育士の資格取得のための研さんに励んでいる。「子どもや親と触れ合い、仕事と子育ての両立の難しさを知った。自分の将来のためにも保育士の資格を取得して役立てたい」と、意欲的にテキストに向き合っている。

 保育士資格の取得に挑戦しているのは、専修大経営学部3年の小山礼仁(あやみ)さん(20)と、明治学院大社会学部4年の伊藤里紗さん(21)。ともに同市麻生、多摩区を中心に子育て支援などを行っているNPO法人「アイゼン」の学生スタッフとして活動。地域の子どもたちに温かい食事や居場所を提供する「子ども食堂」や、保育園でのボランティア活動などを通じて、子どもたちと接してきた。

 にぎやかな声が響き渡る室内で童謡を歌ったり、ブロックを積み上げたり。子どもたちと楽しい時間を共有する一方で、急ぎ足で送り迎えする共働きの父母の姿も目の当たりにしてきた。仕事と育児で奮闘する親たちと話す中で、子どもと接する時間が取りづらい現実も知った。

 2人はこうしたボランティア活動を通じて芽生えた問題意識や「子どもの成長を見守りたい」(小山さん)との思いを胸に、昨冬から保育士試験に向けた勉強を開始。大学での学びとは別に、難関の保育士試験の過去問題集に取り組むなどしてきた。4月には筆記試験があった。結果はまだ届いていないが、仮に良い結果が得られなくても、引き続き資格取得に向けて取り組むつもりだ。

 大学で少子高齢化の課題や地域包括ケアシステムについて学んでいる伊藤さんは「興味がある分野を学ぶのは面白い。専門知識を身に付けた上で、子育てもできると思う」。小山さんも「保育士の勉強はすごく楽しい。将来の選択肢も増える」と前向きだ。

 首都圏の保育士不足は深刻で、川崎市でも保育園の新規整備に伴い、年数百人単位で新たな保育士の確保が必要になっているのが実情だ。アイゼンの俵隆典理事は、ボランティアを通じて問題意識に目覚めた学生たちのひたむきな姿に目を細め、「若い力が保育士不足の解消の一助になれば」と期待した。


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