小田急電鉄(東京都)は26日、鎌倉市雪ノ下の鶴岡八幡宮近くに小型の無人ホテルを開業する。市内では初という無人チェックインサービスを導入し、従業員が常駐しない効率的な運営と、フロント機能の削減によるスペースの有効活用を実現した。
「源(GEN)ホテル鎌倉」は、若宮大路に面した3階建て建物の2、3階に入る。チェックインはモニター画面でやりとりし、交付されたパスワードで専用ボックス内の鍵を受け取る。清掃スタッフ以外は省人化を図り、トラブル発生時は警備会社が対処する。
約15~49平方メートルの全15室を設けた。部屋は3タイプあり、最大6人が宿泊できる。小田急が物件所有者から借り受けて和風な雰囲気に仕上げた。運営は転貸先のベンチャー企業が担う。当初の価格は1部屋当たり1万7千~5万円程度とする。
小田急の担当者は「鎌倉は日帰り観光のイメージが強いが、日中とは異なる朝晩の趣も堪能してほしい」と話している。