横浜市が表明した、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の山下ふ頭(同市中区)への誘致方針に対し、「かながわ市民オンブズマン」が請求した住民監査が市監査委員に却下されたことが24日、分かった。オンブズマンは結果を不服とし、住民訴訟を起こす考えだ。
オンブズマンは、ふ頭の市有地をIR事業用地として提供するのは精神保健福祉法に反するとし、事業者に払い下げたり、貸し付けたりしないよう市に求めた。
オンブズマンによると、市監査委員は、払い下げたり、貸し付けたりするためにはIR区域整備計画の策定、市会での議決、国による認定が必要と説明。「まだなされていない現状では、市有地が事業者に提供されることが『相当の確実さをもって予測される』とはいえない」とし、請求を却下した。