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バレー部顧問が生徒に体罰やセクハラ 横浜市立中顧問が免職に

社会 神奈川新聞  2016年10月21日 02:00

 横浜市教育委員会は20日、顧問を務める女子バレーボール部の部員計14人に対し、体罰やセクハラ行為、暴言を繰り返したとして市立中学校の男性教諭(49)を懲戒免職とした。

 市教委東部学校教育事務所によると、教諭は2014年8月から今年2月ごろまでの間、後頭部をつかんで引き倒す、拳で殴る、ボールをぶつけて目にけがを負わせる、尻や太ももを蹴るなどの体罰を加えた。

 また尻や胸を触る、足や腰をマッサージするなどの行為をしたほか、「部活を辞めろ」「次やったらぶっ飛ばすぞ」などの暴言を吐いた。

 昨年11月以降の保護者のメールなどを受けて、市教委が調査していた。教諭は調査に対して「チームを強くしたかった。指導の一環だった」と話し、生徒への謝罪はないという。教諭は約4年前に前任校でも体罰をしたとして校長から口頭指導を受けていた。

 体罰は事実認定が難しいことから、体罰のみでの免職は過去にないが、今回はセクハラや暴言を含めて「総合的に判断した」という。

 同事務所は「教職員の不祥事根絶を目指すなか、極めて遺憾。市民の信頼を取り戻すべく、不祥事防止に全力で取り組む」とのコメントを出した。

前任校体罰も情報共有なく 市教委「問題あった」
 懲戒免職された男性教諭に関しては、今回の問題発覚から処分までに1年近くかかった。また、前任校での体罰行為が引き継がれていなかった。

 横浜市教育委員会によると、昨年11月、保護者から送られた匿名メールを受け、校長が事実確認した際、教諭は体罰の認識はなかったと説明。だがその後も今年1月までに情報提供が複数回寄せられた。

 同時期に実施された部員へのアンケートには体罰などの具体的な行為が記され、教諭を見ると過呼吸になったり、気持ちが悪くなったりする生徒がいたという。教諭は3月の保護者説明会で一部事実を認め、それ以降は自宅待機となった。

 市教委は情報提供から処分までに時間を要したことに、「問題行為が多く、聞き取り対象が教諭本人をはじめ、生徒、卒業生、校長、前任校長、もう一人の部顧問などと多岐にわたったため」と説明している。

 教諭は4年前にも前任校の女子バレー部で体罰を行ったとして当時の校長から口頭指導を受け、顧問を外れた。だが、校長は市教委への報告を怠り、教諭が翌年春に着任した現在校の校長にも情報を引き継がなかった。

 市教委はこれら一連の対応について「問題があった。痛恨の極み。生徒には本当に申し訳ない」と釈明。全市立学校に対し、体罰やセクハラと思われる事案が発生した場合は市教委への報告義務を徹底するよう通知した。


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