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相模川でアユ試し釣り 低調でも最多4600万匹遡上

話題 神奈川新聞  2018年05月27日 02:00

試し釣りで釣られたアユ=愛川町半原の相模川漁業協同組合連合会
試し釣りで釣られたアユ=愛川町半原の相模川漁業協同組合連合会

 6月1日のアユ釣り解禁を前に26日、相模川漁業協同組合連合会(木藤照雄会長)は相模川、中津川、道志川の8カ所でアユの試し釣りを行った。この日は水温が低いため友釣りの成果が上がらず、約30人で約450匹にとどまった。体長は平均11センチ程度と小さめだった。一方、相模川水系のアユ遡上(そじょう)数は22日までで、過去最多の4600万匹に上った。

 相模川の高田橋周辺(愛川町角田)では、流れの中心ではなかなか釣れなかったが、水温の高い岸近くでは10センチ程度のアユが釣り上げられていた。あちこちで跳ねるのが見え、釣り人は「魚はうじゃうじゃいる」と魚影の濃さを指摘した。

 同町半原の同漁連事務所前で行われた報告会で木藤会長は「友釣りでは成果が上がらなかったが、上流の小倉橋周辺では毛針で100匹くらい上がった」と総括。「この数年、相模湾産の遺伝子を持った自然に近いアユにしようと取り組んできた。自然のアユはこの時期、群れで川を遡上し虫を食べる。水温が上がる7月末から、群れを離れて藻を食べるようになり、友釣りの成果が上がるようになる」とシーズン本番の豊漁を予測した。


アユの試し釣りをする釣り人=相模川の高田橋付近
アユの試し釣りをする釣り人=相模川の高田橋付近

 一方、アユの遡上数は、通常は数百万~1千万匹程度で、過去最多だった2002年度でも約2200万匹。今年はその2倍以上と極めて多い。

 同漁連ではこの数年間、相模湾産アユを親魚として3世代人工繁殖したF3という野性に近いアユを放流してきた。以前は人工繁殖を30世代以上も繰り返していたのをあらため、世代を若返らせることで、野性味を残した強いアユを増やす狙いだ。アユの産卵場の整備、アユを食べるカワウの撃退、外来魚の駆除なども進めており、木藤会長は今年の遡上数の多さについて「このような漁連の取り組みが、過去最多の遡上数の一助になっていると思う」と話した。


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