横浜DeNA0-8巨人
足で魅了した梶谷が中堅手の開幕スタメン候補筆頭に躍り出た。
初回は三塁前に詰まりながら4試合ぶりの安打をマーク。続く乙坂への2球目に「キャンプから走る機会が少なかったから」と盗塁を試みた。大城の好送球で阻止されたが、これで終わらない。
三回にも三遊間への内野安打で出塁すると、果敢に走って二盗に成功。「中間走、スライディングとまだ感覚にずれがある。実戦でどんどん試さないといけない」と満足しないが、猛打賞の打撃内容には「毎日アピールしていかないといけない立場なのでうれしい」と少しだけ表情を緩めた。
ラミレス監督は「何かをやってくれる雰囲気を持っている。このままなら中堅は彼を考えないといけない」とベテランの先発起用をにおわせた。
ライバル神里はオープン戦から不振を極めて盗塁もゼロ。少ないチャンスで首脳陣をうならせた背番号3は「いつ開幕してもいいように、試合に出たときに結果を出すだけ」。31歳の「蒼(あお)い韋駄天(いだてん)」はまだまだ健在だ。