横浜市金沢区の旧伊藤博文金沢別邸で22日まで、フラワーアーティスト・座間アキーバさんによる花の造形作品が展示されている。新型コロナウイルスの影響で邸内は臨時休館中だが、庭園を囲む海岸側の園路が開放され、海風を感じながら散策気分で鑑賞できる。
同園では毎年この時期、邸内を花々で飾っている。今年は規模を縮小し、園路から眺めることができる屋外などに作品を置いた。
庭には、ハナミズキやマンサクなど淡い色彩の花をあしらった人の背丈ほどのリース状の飾りを設置。またマリーゴールドなど鮮やかな色彩の花を籠に盛った作品で、建物の縁側を彩った。
市内の小中学校が休校となったことに伴い、家族連れが散歩がてら訪れる例が目立つという。寺岡真理子館長(53)は「このような時だからこそ、花が癒やしになれば」と話している。
敷地内にはシャクナゲの花が咲く牡丹(ぼたん)園もあり、一足早く花をつけたボタンもあった。4月半ばごろには見頃を迎えるという。