新型コロナウイルスの感染拡大で、自宅で過ごす「巣ごもり」に関連した商品の消費が伸びている。休校措置や在宅勤務の導入で外出を控える動きが広がる中、調理器具や高額食材の需要が増大。卒業や入学を祝うメッセージカードも人気だ。こうした動きを受け、百貨店やスーパーでは「消費拡大」を狙った企画が登場している。
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そごう横浜店(横浜市西区)は今月10日に「今の暮らしを応援します!」と銘打った企画を急きょ立ち上げ、4月6日まで各フロアで関連商品を展開している。
人気は、ホットプレートやたこ焼きプレートなどの調理器具だ。売り上げ予想を1・4倍上回る勢いで推移しているといい、同店は「イベントや宴会の中止が相次ぎ、家族や友人と自宅で食事を楽しもうとする動きが起きている」と話す。
横浜高島屋(同)は、高級食材の売り上げが好調。100グラム1500円前後のすき焼き用の牛肉は例年以上に売り上げているほか、高級果物をふんだんに使ったケーキも人気という。同店は「プチ贅沢(ぜいたく)したいという気持ちが消費につながっているのではないか」と分析する。