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中小企業支え70年 川崎中原工場協会、23日に式典

経済 神奈川新聞  2018年05月21日 17:37

70周年記念事業で購入した川崎中原工場協会の事務所。会員中小企業の支援拠点となっている =川崎市中原区上小田中
70周年記念事業で購入した川崎中原工場協会の事務所。会員中小企業の支援拠点となっている =川崎市中原区上小田中

 川崎市中原区を中心に中小企業で組織する川崎中原工場協会(270社加盟)が今年70周年を迎える。元請け企業の転出や人手不足、後継者問題など、時代の波に翻弄(ほんろう)されながらも地域経済の発展のため尽力してきた同協会。「80周年、100周年に向け組織強化も図り、異業種交流や女性活躍などの課題に向き合い、肩を寄せ合いながら地域に貢献していきたい」(矢野和昭会長)と決意を新たにしている。

 戦後、大手メーカーとともに中原区に移転してきた中小製造業の労務管理や保険などを行うため1948年10月に中原工場協会として発足。当時、10社程度だった会員企業は高度経済成長で75年に370社とピークを迎えた。しかし、大手メーカーの生産拠点の海外移転、バブル崩壊、後継者不足などで250社程度まで落ち込んだ。

 そうした中、「ものづくりの灯を消さない」と2代目経営者の交流会「若手会」や、製造業同士で情報交換を行う「新モノづくり委員会」、女性の活躍を目指す「地域女性活躍推進委員会」などを設立し、積極的な活動を展開。

 女性活躍では、市男女共同参画センターと共同でセミナーを開催。新モノづくり委員会は、市と協力しながら、人材不足に対応するため、独自に就職フェスタを開き、大学生らと意見交換するなどしてPRし、採用実績も上げている。

 70周年事業として昨春、念願だった自前の事務所を同区上小田中に開設した。同協会は23日、記念式典を高津区内で開くととともに、事務所周辺の5小中学校にテントを寄贈する。矢野会長は「急速な住宅化で、住工混在地域での工場と住民との共生や事業承継も課題になっている。時代によって課題は変わっているが、やはりものづくりをはじめ、川崎の経済を支える中心は中小企業。今後もその発展に尽力していきたい」と話している。


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