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横浜・金沢の「歴史事典」第3版発行 郷土史学ぶ入り口に

話題 神奈川新聞  2018年05月21日 02:00

「“わ”の会」代表の内田さん(後列中央)ら、編集委員会のメンバー =横浜市金沢区
「“わ”の会」代表の内田さん(後列中央)ら、編集委員会のメンバー =横浜市金沢区

 縄文時代から現代までの、横浜市金沢区の歴史に関する用語や項目を紹介した「かねざわの歴史事典」第3版が発行された。手掛けたのは同区の歴史を学ぶ生涯学習グループ「“わ”の会」。2007、10年に発行して好評だった同事典の内容をさらに充実、地域の歴史を学ぶ入り口として最適な一冊になっている。

 同会は1998年に設立、定年後のシニア男性を中心に122人の会員がいる。代表の内田孝知さん(70)は「歴史を学ぶ年間8回の講座と、仲間づくりが目的の分科会が活動の両輪」と話す。

 第3版は編集委員会の25人が担当。金沢地域の歴史文化に大きな影響を与えた金沢北条氏、称名寺などの寺社、戦災、日本の高度成長を支えた工場の推移などが五十音順に掲載されている。79項目を追加して総項目を1583に増やしたほか、新たな学説を反映して内容を修正するなど、発行まで約5年をかけた。

 中心は同区の歴史だが、磯子区の「杉田の梅林」など、金沢区に隣接する地域の項目もある。山田務さん(75)は「金沢区を理解するために、近隣のことも入れた方がいいと話し合った」、小俣悦男さん(78)は「埋め立てや工場閉鎖なども金沢の歴史の一つ」と話す。「寺社巡りなどに持ち歩きたい」という要望を受け、サイズをA4から一回り小さいB5に変更した。

 800部を発行し、約300部を学校や市内の図書館などに寄贈する。山田さんは「金沢区は歴史の深い街。若い人が読んで歴史に興味を持ってくれれば。今後も発行を重ねていきたい」と話す。

 「かねざわの歴史事典」は1404円。同区役所内の売店などで取り扱っている。また、6月9日午後1時半から、横浜市立大学(同区)で県立金沢文庫学芸課長の向坂卓也さん、横浜開港資料館副館長の斉藤司さんによる「20周年記念講演会」を開く。参加費300円。問い合わせは、同会のメール(yokohama.kanazawa.wanokai@gmail.com)。


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