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お色直し、駅前で再出発 小田原城「メリー・カップ」 商店街の憩いの場に

カルチャー 神奈川新聞  2018年05月20日 02:00

小田原駅前の商店街「おしゃれ横丁」に設置されたメリー・カップに座る小田原市の加藤市長(左)と商店会の杉山会長=小田原市栄町
小田原駅前の商店街「おしゃれ横丁」に設置されたメリー・カップに座る小田原市の加藤市長(左)と商店会の杉山会長=小田原市栄町

 小田原城址公園(小田原市城内)の「こども遊園地」の回転遊具として長年愛され、老朽化のため撤去された「メリー・カップ」が、小田原駅前の商店街「おしゃれ横丁」に設置された。市民らが慣れ親しんだ遊具を復活させようと、商店会が市に譲渡を依頼。中に座ったり写真を撮ったりできる新たな憩いの場として生まれ変わり、19日の除幕式では喜びの声が聞かれた。

 小田原城総合管理事務所などによると、メリー・カップはこども遊園地に1970年に設置。カップの中に座って円盤を回して回転速度を上げて楽しむ遊具で、9基が備えられ、市民や観光客らに愛されてきた。

 2016年に行われた点検で故障が見つかり、利用を休止。全面改修が必要と判断されたが国指定史跡内にあるため難しく、今年3月までに廃止、撤去された。

 しかし、商店会が「市民の思い入れのあるメリー・カップを、魅力ある商店街づくりのため再利用したい」と市に譲渡を依頼。撤去された1基を無償で譲り受けて色の塗り直しなどを行い、19日にお披露目された。

 塗り直しは同市の看板業若林寧人さん(57)が手掛け、資料を探して元のデザインを復元。パステルグリーンのカップに熊や象、ライオンをあしらった。かつてのこども遊園地の様子をうかがわせる背景画も制作し、カップの後ろに飾られている。

 除幕式で加藤憲一市長は「他は廃棄になってしまったが、1基だけはここで生き延びて新たな役割を持つ。末永く愛顧いただけたら」とあいさつ。駅前おしゃれ横町商店会の杉山京介会長は「子どもを連れてぐるぐると回した記憶がある。いろいろな人の協力を受け、感謝している」と話した。


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