横浜税関が18日発表した2月の横浜港の貿易速報によると、新型コロナウイルスの影響を受け輸入が激減、前年同期比21・1%減と2016年10月以来の大きな下落率となった。輸入の落ち込みに比べて輸出の減少が小さかったことから、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2カ月ぶりに黒字となった。
輸出は9・2%減の5385億円で15カ月連続の減少。主に中国向けの半導体製造装置(68・7%減)や、金属加工機械(38・2%減)などの減少が響いた。
急減した輸入は2998億円で3年ぶりの低水準となった。横浜税関の担当者は「新型コロナウイルスの影響で中国での生産が減少し、日本への輸入が減った可能性が考えられる」としている。主に、中国からの事務用機器(57・5%減)や米国からの音響・映像機器(61・8%減)などが大きく減った。
前月に50年ぶりの赤字になった貿易収支は2387億円の黒字だった。