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【バスストップ】東急・市43系統、神奈中・中50系統(6)川和町郵便局  地域の食支え110年

話題 神奈川新聞  2018年05月19日 02:00

自慢の売り物を手にする(右から)萩野敏貴さん、恭子さん、弥規さん =横浜市都筑区の八百伊商店
自慢の売り物を手にする(右から)萩野敏貴さん、恭子さん、弥規さん =横浜市都筑区の八百伊商店

 バス通り沿いに、懐(なつ)かしいたたずまいの食料品店を見つけ、入ってみた。八百伊(やおい)商店(横浜市都筑区川和町)は、創業110年を超える老舗(しにせ)。店名の由来を聞くと、4代目社長の萩野(はぎの)敏貴(としたか)さん(56)は「初代の名前が伊勢松(いせまつ)なので、八百伊です」。

 青果市場がない昔は、農家から直接野菜を仕入れて販売していたが、市場ができてからは普通の青果店となり、今は野菜や鮮魚など生鮮品のほか食料品全般を販売。レストランなどへ食材の納品もしている。平日と土曜が営業日。敏貴さんと妻の弥規(みき)さん(46)、母の恭子(きょうこ)さん(82)で店を切り盛りする。

 近所の主婦(83)が来店し、あれこれ買い込んだ。「ここに来て話をするのが楽しみ」としばらく会話した後、レジ袋を手に「またね」と言って帰宅した。お客さんとのコミュニケーションも仕事の一つ。「3人来ると店は満杯です」と弥規さんは笑い、「来てくれる皆が家族のようなもの」と話す。若者客には会話が弾(はず)む店の雰囲気(ふんいき)が、逆に目新しいようだ。

 店で作る総菜や洋菓子も人気。木曜はかき揚(あ)げを作る日で、常連客が並ぶ。足が悪く来店できない人には電話をかけて受注し配達。高齢者の見守りを意図せず実践(じっせん)している。

 写真を撮るとき、自慢の品物を持ってもらった。敏貴さんは新鮮野菜、恭子さんは“おふくろの味”のイカ大根、弥規さんは手作りマドレーヌ。3人の人柄を感じさせた。

 「川和がどう発展するのか楽しみ」と敏貴さん。「楽しく明るく、変わらず店を続けていく」と弥規さん。きょう15日が誕生日の恭子さんも「元気で店に立ちたい」と笑顔を見せた。

 次回は「川和小学校前」
(小学校高学年向けに、難しい漢字にふりがなを振りました)
【2018年2月15日掲載】


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